哲学の父ソクラテスに学ぶ!学び続ける秘訣。

クレド7.好奇心旺盛・常に学ぶ

我々の活動における身近な事柄に興味を持ち、深く学ぶ事を大切にしていきます。教え上手は当たり前、学び上手であれ。仕事を通じて、人生を豊かにする人間へと成長していきます。

常に学ぶために、自分自身を理解する。

人生100年時代を生きる私たちにとって、「常に学ぶ」ことはどうして必要なのでしょうか?

私は、常に学ぶことで自分の常識を疑い、相手の立場に立って考えられるからだと考えています。多様な人々とともに目標に向けて協力する力というのは、2006年に発表された「社会人基礎力」の能力の一つとしても挙げられています。相手の立場に立って考え、多様な人と協力していくためにも、常に学ぶ姿勢をもつことは今後も大切になってくるでしょう。
参考:経済産業省「社会人基礎力」

では常に学ぶためには、どうすれば良いでしょうか?

哲学の父、ソクラテスはこう言いました。

無知の知

つまり、常に学ぶためには「知らないことを自覚する」ということが大切だということです。これは何も、無知であることが素晴らしいと言っているわけではありません。むしろ逆で、「何も知らない自分だから学ぼう」という姿勢です。要するに「自分がいかにわかっていないかを自覚せよ、そこから学ぶ姿勢が生じる」ということなのです。

では、自分がいかにわかっていないかを自覚するにはどうすればよいでしょうか?

その答えの一つとして、メタ認知があります。イメージとしては自分が何かをしているときに、もう一人の自分が上から冷静に見ているような感覚です。 メタ認知ができると、自分を客観視して対策を講じ続けることができるというメリットがあります。自分がわかっていることを自覚することで、わかっていないことも客観的に見れるようになる(=無知の知)ということです。

メタ認知の提唱者、ジョン・H・フラベル氏によると、メタ認知は4つの要素から構成されていると言います。それが以下の4つです。

①メタ認知的知識
②メタ認知的経験
③認知的目標
④メタ認知的行為

メタ認知的知識とは、メタ認知の材料となる知識のことです。
具体的に言うと人それぞれが持つ「課題」「目標」「行為」「経験」に関する情報を表します。
私の例を挙げるとすると、学校で履修しているアラビア語の文法ができません。私にとっては、「アラビア語の文法がわからない」というのは「課題」であり、「文法をマスターしたい」という想いが「目標」に当たります。そして「先月の文法のテストで半分しか点数をとれなかった」というのは「行為」と「経験」に当たります。

メタ認知的経験とは、自身に対する意識的・感情的な認知ができた経験を表します。
先ほどの例でいうと、「テストで半分も解けなかった」という経験から「私は文法が苦手だ」と認知した瞬間があったとすれば、その認知をメタ認知的経験と言います。

認知的目標とは、メタ認知的知識の目標の先にある目的を意味します。
例でいうと、文法をマスターするのがメタ認知的知識の目標です。そして、文法をマスターしたいという動機として、「アラビア語通訳者になりたい」という想いを持っていたとしたならば、その動機のことを認知的目標と呼びます。

メタ認知的行為とは、メタ認知的知識の目標を達成するために行われる行為のことです。
私の場合では、文法をマスターするための行為がメタ認知的行為に当たります。例えば、「教科書の問題を解く」「ネイティブに質問をしに行く」といったものが考えられます。

以上の4つの要素が揃うことで、メタ認知が可能になるとジョン・H・フラベル氏は主張しています。

メタ認知能力を高める方法については様々ありますが、私が実践している事の一つは1行日記です。毎日、自分の気持ちを感情マーク(😆、😩、😡)で表し、隣にその理由を一行で短く書き記していきます。


7/7 😆予定通りに仕事を進めることができた
7/8 😩忙しい時に丁寧に対応することができなかった
7/9 😩1つのミスを引きずって他でもミスをしてしまった

1ヶ月ほど経ったら振り返ります。そこで感じたことや気づいたことから自分の傾向を学び取り、メタ認知能力を高めようということです。

プロジェクトメンバー、そして社会人としてどう生かすか

メタ認知能力が高い人は、自己分析能力にも優れていると言えます。自分を客観視できれば、自分に足りないものが見えてくるからです。とはいえ、自分を客観視するというのは難しいもの。しっかり訓練を積んでいきます。その上で、「わかっていないと思う」という謙虚な姿勢を続けたいです。また、プロジェクトに取り組む際も、目的や動機を見失わずに行動していこうと思います。

この記事の著者/編集者

向井七海 早稲田大学 文学部  

小学生の頃からずっと世界平和を目指しています。平和を考える中で哲学に惹かれ、高校時代ドイツに留学。そこでシリア難民に出会ったことをきっかけに、大学では中東・イスラーム研究コースに所属。多文化共生や日本語教育を学びながら、大小問わず「平和をつくりだす」ことを目指して活動しています。

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