何を成し遂げ、どうありたいかを明確にして歩んでいく

クレド9.最後まで成し遂げる

中途半端な仕事を拒み、期待以上の成果を上げ、信頼を積み重ねます。自己流に固執せず、業務プロセス・報連相・守破離を積極的に取り入れ、堅実・大胆にプロジェクトを成し遂げます。

終わりを意識して活動すること

ものごとを最後まで成し遂げるには、何が「最後」にあたるのか、つまり最終的に何を達成してどのような状態にありたいのかを明確にして初めて、そのために必要なことを実行するというスタートラインに立つことができると考えます。逆に目標を設定せずにものごとを進めてしまっては、何が成し遂げたいことか明らかでないため、改善を重ねることが難しいだけでなく、たとえ無事にプロジェクトを終えることができたとしても、なんとなく達成できたという経験となってしまうばかりで確固たる自信に繋げることは難しいのではないでしょうか。

何を成し遂げたいのかビジョンを明らかにしてから逆算して行動していくことが重要でしょう。

目標のもとにやるべきことを設定していく

discussion

私は昨年12月から大学の英語サークルにおいて代表を務めています。主な活動内容としては英語でのディスカッションや観光地のガイド活動などがあり、現在40名程の規模で活動しています。

サークル活動においてゴールを意識して活動した事例として新歓活動が挙げられます。下級生として当時のサークルの新歓活動を行っていた際、サークル全体としての目標が明確に示されておらず、どの程度頑張って何を達成することが目標なのか把握することが難しいと感じていました。そこで、私が運営代となった今年度は、15名の新入生に入会してもらうという目標を設定し、そこをスタート地点として計画を立てることで、具体的にどの程度新歓に向けた活動を行う必要があるか明らかにしていきました。

flow

新入生の入会には
認知する→興味を持つ→体験活動に参加する→入会する
という流れがあると考え、主に
①活動内容の紹介等を通した認知度の向上
②魅力を感じる体験活動を提供する
に分けて新歓活動を計画しました。

認知度の向上に関しては、SNSで例年以上に認知を広げる必要がありました。例年の対面での新歓活動ではビラ配りや声掛けなどで偶発的な出会いがありましたが、SNSにおいてはこちらから積極的なアプローチは行っていませんでした。そのため、サークルの魅力を整理して発信するだけでなく、毎日目標を設けてこちらから新入生をフォローしたり、時間割紹介や科目登録の方法を解説して新入生に投稿を拡散してもらい、結果的にアカウントの存在を認知してもらったりということを行いました。

体験活動の内容に関しても、昨年度活動紹介のスライドが全体で共有されず、メンバーごとに紹介する内容が違う事態があったため、事前にスライドや話すことを共有の上リハーサルを行い本番に臨みました。

また、体験活動の際にどの程度の割合英語の活動を行うか、下級生を含めたほとんどのメンバーで議論し決定しました。活動紹介や雑談などを行い日本語のみとすることも、逆に活動紹介の後は自己紹介やディスカッションなどほどんどを英語の活動とすることもできます。どのような活動・雰囲気をアピールし、どのような新入生に入会してほしいかに影響する部分であるため、改めてサークルの方向性も含めて振り返るきっかけともなりました。

cooperation

結果として新歓期の終了のタイミングで目標通り15名の入会を達成することができ、コロナの影響により昨年とは状況の変化もあるとは思いますが、昨年同時期に比べ3倍の人数の新入生が入会してくれることとなりました。SNSにおいて一日に何人をフォローする必要があるかといった数値目標部分に関しては、前年までの数値目標がなかったため、暫定で置くことになりましたが、今年何をどの程度行い成果がどの程度のであったかをまとめ、後輩に有益となる引き継ぎを行っていきます。

このように、目標(新歓期間のうちに15名の入会を達成する)を設定し、その逆算としてどのような施策が想定されるか(SNSの活用と体験活動の充実)を検討、実行しました。

引退前最後の主催イベント

11月末にはサークルの引退前最後の主催イベントが迫っており、現在準備を進めています。これは他大学の英語サークルの学生を招待して100名規模で行う英語でのディスカッションイベントであり、昨年度に引き続き今年度はオンラインでの開催となります。

メンバーはディスカッションのトピックを考案する班、パンフレットなどの制作物をデザインする班、そしてトピックの導入のための英語劇などを含む開会・閉会式を運営する班に分かれて準備を行います。イベントのテーマともいえるディスカッションのトピックが決定して初めて英語劇の内容を検討できるなど、ある班の制作物が別の班が動き出すために必要となる場面がいくつか存在します。

こうした各班のスケジュール調整や連絡が私の役割であるため、当日の開催という大きなゴールから逆算してどのような計画が必要か検討していきます。一年生の頃思い描いていた、対面でイベントを開催して引退するという形は実現できませんが、この現状の中できることをやり尽くし、イベントを成し遂げて引退できるよう毎日を過ごしていきます!

この記事の著者/編集者

田村稔行 早稲田大学 基幹理工学部 情報通信学科  

高校時代から英語の部活、サークルでの活動を続けており、大学では理工学部生向け英語サークルの代表を務めました。
更に、大学1、2年生がキャリアついて考える機会を提供すべく、大学生向け就活支援の学生団体「エンカレッジ」で活動。記事執筆やSNSの運用を行っています。

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