遠慮はするな、配慮せよ。

今月の研修:アサーティブ研修

突然ですが、皆さんはこのような経験はありますか?

『おかしいとわかっているのに言えず、溜め込んでしまう…』
『相手のことをよく理解しないで意見をぶつけてしまう…』

これらの感情を経験したことがない人はほとんどいないのではないでしょうか。かく言う私もこのような経験があり、相手を傷つけてしまうことや私自身も傷ついてしまっていると感じることがあります。

しかし、今回のアサーティブ研修を受けて、後述のアサーティブなコミュニケーションを取ったところ、お互い傷付かない"平和的な解決”をすることができました。

3つのコミュニケーション

今回のアサーティブ研修では3つのコミュニケーションについて学びました。

アサーティブ自己主張的な(※意見を無理に押し通すのとは違う)
アグレッシブ侵略(攻撃)的な、強引な、積極的な
パッシブ受身の、無抵抗の

私たちが目指すべきコミュニケーションはアサーティブなコミュニケーションです。自分の意見を溜め込まず、相手を不快にさせずに主張することで組織、個人間において建設的に議論をすることができます。

遠慮はするな、配慮せよ。

『遠慮はするな、配慮せよ。』

これは私が所属する組織での行動指針です。

所属する組織のMVV(Mission、Vision、Value)

実はこの言葉はアサーティブになるために意識すべき点を網羅した非常にスマートな行動指針です。

遠慮はするな=パッシブなコミュニケーションになるな
配慮せよ=アグレッシブなコミュニケーションになるな

アサーティブなコミュニケーションを取れ

言いたいことがあるのに相手を変に気遣うあまり、相手に対して遠慮をするパッシブなコミュニケーションになってはいけない

また、相手に伝えるときには相手の感情に寄り添うことで相手に対して配慮をしないアグレッシブなコミュニケーションになってはいけない。

そしてそのようにコミュニケーションを取ることで相手に対して建設的に議論ができるアサーティブなコミュニケーションになるのだ。

と、この行動指針が示しているのです。

アサーティブなコミュニケーションを取って見えたこと

先日、上述の行動指針をうまく体現できたと思える出来事がありました。

私は学生団体の領域リーダーを務めています。毎週金曜日に定例会議を行っています。しかし先日、会議に出席せず、一部メンバーのみで打ち上げを開催していたということが起こりました。その日の会議はなかなか人が集まらず、リーダーとしてもかなりやりにくさを感じました。

両者の主張は以下の通りです。

揉めることになりましたが、メンバーとしての意見をしっかり聞き、こちらとしても「メンバーの気持ちはとてもわかるがリーダーとしてこうするしかなかった、そこを理解してもらった上で頼りにしているから頑張ろう!」という配慮はしつつも遠慮せずにきちんと伝えるコミュニケーションを取りました。

昨日のことなんだけど、打ち上げにいきたい気持ちもわかる(相手の主張)し、そういう文化があるのはとてもいいことだと思う。
(中略)
遊びたい自分とリーダーとしての自分がいるから俺の立場はマジで難しくて、みんなとの関係性もあってズバッと言いにくいこともあるけど、やっぱりここはリーダーとしての自分を出さないといけないと思ってる(自分の主張)みんなのことは頼りにしてるしついてきてほしいとは思ってるから来週以降は切り替えて一緒に頑張ろう!

実際にメンバーに送ったLINEを引用

最終的にお互いがお互いの立場を十分に考えていなかったという結論になり、お互いが謝罪し、再発防止に努めるということで、組織が崩壊するようなピンチがむしろ団結力が増すというチャンスに変わりました。

ここでの気づきは、自分の中でどうしようもない怒りも、配慮して相手の立場になってみると実は案外理解できるものだということです。

リーダーにもメンバーにも自分なりの主張があるわけです。もちろんその意見の全て反映させることはできませんが、メンバーの意見を聞くことと、リーダーとしての立場を伝えて歩み寄ることはすぐにでも出来ることなのです。

まとめ

今回は私が所属する組織の行動指針である『遠慮はするな、配慮せよ。』を紹介しました。遠慮をして言いたい事を溜め込むと自分が苦しんだり、関係者に迷惑をかけたりすることがあり、それを伝えるのにも配慮がないと相手を傷つけてしまいます。自分の意見が絶対であると思考を停止するのではなく、相手の立場を理解した上で話すことを心がけていきたいです。

これから研修を受ける人へ

今回のビジネス基礎研修はビジネスだけの話ではなく、友達、家族、恋人などの日常生活でも適応できる研修でした。私自身もこの研修を受けて少し大人になれた気がしましたし、人生において豊かになったと実感できました。人間関係で悩んでいる人にはぜひおすすめしたい研修です!

研修で学んだこと

  • パッシブ・アグレッシブ・アサーティブのメカニズム
    悩みを抱え込んでしまったり、強く言い過ぎてしまったり、皮肉を込めて言ってしまうときは自分がどういう心理状態か客観的に把握することが大切である。また、メンバーに対して敏感に察知できる能力も必要で、各個人に適切なアプローチをしなければ最悪な事態を引き起こす。
  • アサーティブになるために必要な4つの柱、7つの基本姿勢
    アサーティブに問題を解決するには誠実・率直・対等・自己責任の4つの柱と7つの基本姿勢を意識するべきである。メカニズムを学んで感情的にならずに対処することがより良い解決につながる。
  • DESC法を用いて伝える
    DESC法を用いて相手に自分の意見を伝える。別にこちらが譲歩をしなくても論理的に意見を言えれば相手に不快感なく説得力の良い提案をできる。ただし、機械的にこの方法を用いることはよくない。

この記事の著者/編集者

中都智仁 早稲田大学 教育学部数学科 

早稲田大学在籍。サークルとバイトだけの大学生生活を送っていたが、コロナ禍になり自分のキャリアを見つめ直し、ビジネススクールに入校。
『もっと早くからキャリアを考えればよかった』という後悔からキャリア支援団体のen-courageで早稲田生のキャリア支援をしている。1、2年生向けのイベントを企画する部署のリーダーを務めたり、メンバー採用の最終フェーズの担当者を務めたりしていた。
メンバーの成長を促進する一流のリーダーになるべく、リーダーズカレッジに参画。

するとコメントすることができます。

新着コメント

最新記事・ニュース

more

復習回数を闇雲に増やしたり、ノートいっぱいに何度も書かせる記憶法は、社会に出てから通用しない。 多忙なリーダーは、重要事項を一発で覚える。 たとえそれができなくても、復習回数を最小限にし、効果的・効率的に記憶することが大切。

「やばい、キャパオーバーしていて仕事を回しきれていない・・・。」成果を生み出すためにリーダーを務め、多くの責任を引き受けたのはいいものの、こうした悩みを抱く方は少なくないと思います。本記事は、リーダーの方の中でも、「仕事を回しきれていない。」と実感している方、経験した方、キャパオーバー対策したい方に届けていくことを想定して進めていきます。キャパオーバーは解決できます!

そもそもプロジェクトとは何か。それを知ることによって、あなたが現在取り組んでいる活動をもっと豊かにすることができるはずです。プロジェクトの基本を学び、そのプロセスについて考えてみましょう。

大庭彩 上野美叡 2Picks

タスクには明確に優先順位が存在し、正しい優先順位でタスクに向き合うことが締め切りへの余裕につながります。緊急度と重要度のマトリックスを用いて改めてタスクへの優先順位をつけることを意識したいです。

大庭彩 1Picks

皆さんがリーダーを務める組織にはMVVやスローガンと言ったメンバー全員が認識している「共通目標」はありますか? そして、今その「共通目標」を何も見ずに口ずさむことができますか? もし、一度決めたことがある共通目標が形骸化してあまり浸透していない場合は私と同じ苦悩を経験するかもしれません。

大庭彩 1Picks

たとえ意見が対立しても、プロのコンサルタントやコーチは相手を導くことができる。 基礎1~3を通じて、科学的なメカニズムから築き上げた実践型コーチングについて、ロールプレイを中心に活用方法をトレーニングしていきます。 現場の活動と有機的に結びつける知恵と、今後のプロジェクトに活かす行動力。 これらを大切にするリーダーのための研修です。

たとえ意見が対立しても、プロのコンサルタントやコーチは相手を導くことができる。 基礎1と基礎2を通じて、科学的なメカニズムから築き上げた実践型コーチングについて、ロールプレイを中心に活用方法をトレーニングしていきます。 現場の活動と有機的に結びつける知恵と、今後のプロジェクトに活かす行動力。 これらを大切にするリーダーのための研修です。

「自分と仕事をしたいか」と思われているかどうかは他者の言動を大きく変化させます。相手方の時間を頂いているという認識があなたの評価を変えるでしょう。適切な準備を行うことで周囲と豊かな関係性を築きたい方に必見の記事です。

大庭彩 香山 渉 谷口 宗郁 3Picks

たとえ意見が対立しても、プロのコンサルタントやコーチは相手を導くことができる。 基礎1と基礎2を通じて、科学的なメカニズムから築き上げた実践型コーチングについて、ロールプレイを中心に活用方法をトレーニングしていきます。 現場の活動と有機的に結びつける知恵と、今後のプロジェクトに活かす行動力。 これらを大切にするリーダーのための研修です。