組織作りはリーダーから

今月の研修:社会人の持つべき習慣(基礎1)

普段何気なく、リーダーやマネージャーという言葉は使われますが、この二つの違いを皆さんは認識できているでしょうか?

両方とも人の上に立つポジションではありますが、実はその役割は大きく異なります。
今回の記事では、リーダーシップとマネジメントの二つの能力に着目しながら、リーダーという存在の意義や役割について言及していきます。

リーダーの存在意義を正しく理解する

リーダーとマネージャーの違いとは?

リーダー(Leader)とは、組織の方向を定め、人を導く事が役割です。
組織のWHYの部分、つまりなぜその活動をするのか、どのような価値があるのかを明確にすることで、組織全体の統一感や目指す方向性、目的を設定します。

一方で、マネージャー(Manager)とは、メンバーを管理し、目標達成を目指すことが役割です。
組織のHOWの部分、つまり決められた目標に対して道筋を立てたり、時にメンバーをサポートすることで成果を生み出すことが仕事となっています。

この二つはどちらも人の上に立つポジションですが、大きな違いがあると考えています。
それは組織に対する決定権の差です。

ちなみにこれはゴールデンサークル理論と呼ばれる考え方に基づく図です。
簡単に説明をすると、人に行動を促すうえで中心部分のWHYから伝えていくと効果的という意味です。

組織を導くリーダーの要件

リーダーは組織の最終決定と責任を担う存在です。それでは、そんなリーダーに必要な要件とは何でしょうか?
私は目的意識だと考えています。
なぜなら組織という複数の人間が集まる集合体の行く末を決めるには、明確な目的や意義が必要だからです。

上に立つ者として思考力や推進力といった力はもちろん必要ですが、それはマネージャーが担保できるものではあります。しかし、例えマネージャーが100人いたところで組織全体が目指すべき方向や目的を設定することは出来ません。それができるのが、メンバーに対して自分たちの行動意義や目的を伝えられるリーダーという唯一の役職だと考えています。

リーダーは常に組織の目的、本質に立ち返る存在であれ

成果のみを追い、意義を理解しなかったリーダー期

リーダーは組織の方向性を示す存在です。組織が間違った方向に進んでいれば、それを正すこともリーダーの役目です。

私が就活支援団体で企業案件を紹介するセクションのリーダーに任命された当初、ただ本部や先代が主導で決めた数値に向かって組織を動かしていました。これはまさに名ばかりのリーダーの状況です。当時はただ申し込んでくれやすい大手企業の案件や就活生が申し込みやすそうな案件のみに注力して数値を稼いでいました。

しかし、サマーインターンの時期に入る頃には、これは幅広い業界や企業との出会いを通して視野を拡大していく、という我々の本来の目的意識に立ち返れば正しくない組織の動きと気づきました。

数値の意味を理解し、目的や意義を伝えられるリーダーへ

このような気づきを通して目指すべき方向に組織を変えていく上で行ったことが二つあります。

一つ目は、目標をサービスの対象者と紐付けることです。
春までは、与えられた目標値やKGIを達成するという考えの元、数字だけを自分たちの活動評価としていました。しかし、その先にあるはずの意義や組織としてのサービスの目的を見えていませんでした。

しかし、夏以降はサービスの対象者である就活生に必要な企業との出会いはどれくらいかという議論を踏まえて目標設定するように変化したことで、自分たちの都合でサービスを提供するのではなく、ターゲットにメリットがあるから自分たちの活動に意義があるという認識を持つようになりました。

二つ目は、目標設計や数値設計には理想を組み込むことです。
リーダーの役割で説明しているように、リーダーは組織の方向性や目的をメンバーに伝えて納得して動いてもらうことが必要です。ここの背景説明を怠ると、言われたことだけをやるメンバーや顧客に誠実に向き合えない組織を生んでしまいます。

例えば就活生1人1人の目安となる目標値を考える際も、目標達成のために1人辺り○○件申し込んでもらわなきゃいけい、ではなく、上手くいっている就活生が○○件申し込んでいるから就活を成功させるためには最低限その量は担保させたい、という具合に変化しました。

この二つは、組織の意義や所属するメンバーの目的意識を左右するリーダーという役割には必要な工夫だと考えています。リーダー自身が利己的になれば利己的な組織が生まれますが、リーダーが本来の目的意識や目標を失わなければ、組織は紆余曲折はあっても正しい方向に進むことでしょう。

これから研修受ける方へ

リーダーである皆さんは、組織が間違っている方向に進んでいるとき、間違っていると決断できますか?現状うまくいっているから良い、今までやってきたことを変えるのは申し訳ない、と悩むことはあるかもしれません。

しかし、組織の向かう先を決められるのはリーダーしかいません。組織に所属しているメンバーや期待してくれている方々への責任を果たすためにも、リーダーは常に本質を捉えなくてはいけない、そんなことを再認識させてくれる研修でした。

研修で学んだ内容

  • 変革はパラダイムシフトから生まれる。
  • 依存⇒自立⇒協力・相乗効果のある組織を作る。
  • インサイド・アウトの組織変革
  • 影響の輪を広げる
  • マネジメントとリーダーシップ

この記事の著者/編集者

信宗碧 早稲田大学 文学部 美術史コース  リーダーズカレッジ リーダー 

就職活動を通して就職後のキャリアを楽しみにしている学生が少ないことに課題感を覚え、大学生に向けたキャリア支援を行うNPO法人『エンカレッジ』に加入。
納得したキャリア選択のためには視野を広げることや自分の中のバイアスに向き合うことが重要だと考え、学生に考えるきっかけを提供できる企業案件の担当するセクションのリーダーを務める。

現在10人規模のメンバーのマネジメントと支部のブランドイメージ構築に向け、活動しています。

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