【23年度・研修】記憶のメカニズム

復習回数を闇雲に増やしたり、ノートいっぱいに何度も書かせる記憶法は、社会に出てから通用しない。

多忙なリーダーは、重要事項を一発で覚える。

たとえそれができなくても、復習回数を最小限にし、効果的・効率的に記憶することが大切。

・短期記憶・中期記憶・長期記憶への移行の仕組化
・意味記憶・エピソード記憶・手続記憶への総合的アプローチ
・海馬・偏桃体の戦略的活用
・レム睡眠から逆算する睡眠時間
・忘却曲線と記憶の固定化

記憶のメカニズムを理解し、自身はもちろん、顧客のため、チームために還元したいリーダーを対象とした研修です。

この記事の著者/編集者

森口敦   

■マーケティングと人材開発の専門コンサルタントとして活動中■
社会人・大学生・高校生・中学生の成長を支援しています。
社会人育成:リーダーズカレッジ、エイアンドプロワークスペース
大学生育成:リーダーズカレッジfor大学生
高校生育成:難関大学受験専門塾
中学生育成:難関大学受験専門塾

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新着コメント

  • 川瀬 響

    2023年06月10日

    ■研修を受けて■
    ・記憶のメカニズム:感覚記憶→短期記憶→長期記憶
    ※記憶を定着させるうえで、海馬を刺激する(必要な情報であることを認識する)、扁桃体を刺激する(感情を揺さぶる)

    ・記憶の種類:エピソード記憶、意味記憶、手続き記憶
    ※陳述記憶:エピソード記憶・意味記憶、非陳述記憶:手続き記憶
    エピソード記憶から不要な情報をそぎ落とし、純度の高い意味記憶にしていくこと、さらに必要があれば反復練習によって手続き記憶まで落とし込んでいくことが重要。

    ・忘却曲線:記憶を形成するには、覚えたてのタイミングが特に重要

    ・シナプスの可塑性:脳内の複数の領域が活動すると、そのシナプスが増強される。不要な情報は、そぎ落とされ、必要な情報を記憶できるようにしている。
    →睡眠も関わっている。

    ・睡眠の重要性:入眠直後は肉体が、その後は脳が修復される。
    →7,8時間の睡眠を取ることが、記憶を形成するうえでは重要。


    ■今後に向けて■
    ●短期記憶が肝心
    ・重要性を伝える:特に覚えてほしいことは、軽く流さない。真剣に伝える。
    ・理解させる:自分の言葉で説明できる状態にすることで、忘却曲線の減衰を抑える

    ●中期記憶へ
    ・ポイントを押さえる:複数の類題に触れることで、特に何を頭に入れるべきかを理解する。間違えた問題についても、どこを頭に入れるべきかを確認する。
    →複数の事例を繋ぎ合わせることで記憶の増強を図る。重要なポイントだけを頭に入れられるようにする。
    (漸化式であれば、結局は等差・等比・階差に落とし込めるかどうかが重要だな、など。)

    ●長期記憶へ
    ・手続き記憶にすべきことは、反復演習させる
    →反復演習の効果を実感させることも重要。

    ■研修講師(森口敦)へのメッセージ ■
    自分自身も、知識を定着させることに改めてこだわって取り組んでいきたいと思います。
    本日も、ありがとうございました。

    荒先生へ
    英単語の覚え方において、雑誌や映画など様々な知識と結び付けることの重要性を再認識しました。最近中国語を勉強しているので、駅の看板などにも意識を向けてみたいと感じました。
    ありがとうございました!

    中条さんへ
    シナプスの可塑性の話、大変ためになりました。脳神経の話、また機会があったら聞かせてください。
    ありがとうございました!



  • 中条桜

    2023年06月10日

    ■研修を受けて■
    ・感覚記憶、短期記憶、長期記憶それぞれへのアプローチ
    ・海馬と扁桃体の記憶
    ・忘却曲線
    ・シナプス可塑性
    ・睡眠

    ■今後に向けて■
    忘却曲線を理解した反復学習を意識したいと思いました。努力してインプットした時ほど、一度理解したという自信や理解に苦しんだ思い出から復習を怠りがちだと思います。しかし、記憶は3時間後にはほとんど消えているということ、最初に短期記憶として定着させてしまえば、その後は復習によって長期記憶に移行できるということが印象的でした。インパクトと意外性のあるインプット×効果的なアウトプットによって、まずは短期記憶として理解することを大切にしたいと思います。
    シナプス可塑性や記憶の分類については、専門でありながらわかりやすく本質を切り取った説明ができず、まだ未熟だと痛感しました。ページの説明を担当したのは初めてでしたが、これまで説明してくださっていた先生方や先輩方の工夫や知恵を知りました。説明する側としての価値提供もできるよう、今後の改善に努めていきたいと思います。

    ■研修講師(森口敦)へのメッセージ ■
    本日もお忙しい中、お時間をいただきありがとうございました。
    自分の専門分野でもある神経科学について、研究対象としてだけではなく知見を活用する「脳の保持者」として議論できて楽しかったです。


  • 荒 諒理

    2023年06月10日

    ■研修を受けて■
    〇感覚記憶と短期記憶、長期記憶
    ・感覚記憶 → とりあえず視界に入っている情報や聞こえている音など。
    ・短期記憶 → 感覚記憶の内、注意を向けられた情報だけが短期記憶に移る。
    ※扁桃体に刺激を与えるため、「感情を揺さぶる」ことが鍵。
    ・長期記憶 → 短期記憶に入った後、重要だと判断された情報が長期記憶へ。

    〇長期記憶の種類
    ・エピソード記憶 → 実際の出来事に紐づいた記憶。
    ・意味記憶 → 社会における位置づけや理屈など、意味を持った記憶。
    ・手続き記憶 → 考えずとも体が動く、知識が出せる、といったタイプの記憶。

    〇 忘却曲線
    ・時間が経てば経つほど、知識の回復に労力がかかる。

    ■今後に向けて■
    〇感覚記憶にならないように
    文字の羅列を見ていると、文章を読んでいるつもりが、
    内容が全く頭に入らず、ただの感覚記憶にしかならない場合があるので、
    状況に応じて、「こういった情報を拾うように」というタイプの指示だしも視野に入れたいと思います。

    〇エピソード記憶の活用
    より生徒の記憶に残りやすいように、英語であればより楽しい内容の例文で紹介する、等していきたいと思います。
    数学でも、色々なツールを活用して、「体験をする」機会をできる限り作っていきたいと思います。

    〇手続き記憶への移行
    意味記憶、エピソード記憶だけではなく、瞬時に知識を出せる必要もあるので、手続き記憶に知識を持って行く所も重視したいと思います。
    → まずは、その場で「スラスラ答えられる」状態を作っていくところから始めて行きたいと思います。

    ■研修講師(森口敦)へのメッセージ ■
    今月もありがとうございました。
    研修を重ねるたびに、具体例との対応付けがいろいろと発見できます。

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