場所や人にとらわれない多様なリーダーシップを身につける
2021.04.15
プロフィール
【氏名】
信宗碧(のぶそう あおい)
全国で30人ほどの数少ない名字。
【所属組織】
早稲田大学文学部
美術史コース
入学まで芸術関連に携わることがほとんどなく、大学が感性を磨く最後のチャンスだと考え、美術史コースを選択。シュルレアリスム絵画などを学ぶ中で、無意味であることに意味があるという考え方を知り、すぐに意味や理屈を考える自分自身を見直すきっかけとなる。
【出身地】
広島県尾道市⇒神奈川県横浜市
【家族構成】
父、母、妹
父からは常に考えて行動すること
母からは世間一般の常識を鵜呑みにせず、自分を主張する重要さを学ぶ。
【趣味】
整体
叔母の影響でマッサージに関心を持ち、大学2年次よりスクールに通い始める。
初めは筋肉のもみほぐしへの関心だったが、実際に施術を受け身体の基本は骨格であることに気づき、筋肉から骨格調整までを行える資格獲得を目指す。
現在は自分のパートナーや両親に対して健康でいて欲しいという考えから身近への施術がメインだが、将来的には整体がもっと身近になるようなサービスを立ち上げたいと考えている。
漫画
幼いころから父親の影響でその世代の漫画を読んでおり、初めて読んだ漫画は『ジョジョの奇妙な冒険』
その中でも『覚悟とは、暗闇の荒野に進むべき道を切り拓くということだ』という言葉が印象に残っている。最近になって自分の欠点の一つに決断力のなさを感じるようになり、この言葉が刺さるようになる。
【興味・関心】
- ジェンダー研究
- 大学の副専攻として学んでおり、身の回りの常識を疑うきっかけとして良い刺激となっている。特に女性の働き方や社会的な地位の部分に強い関心を持つ。
- 近年のジェンダー論は女性の視点でのみ語られ、各所で男性側の反発を招いているように感じられる。しかし、本来はジェンダー平等というのは男性側にも多大なメリット(家父長制の責務からの解放や個人としての尊重など)がある。そのため私は男性学の視点からジェンダー平等の実現を目指したいと考えている。
- 株式投資
- 就職活動で得た企業の知見やビジネスの知識を何かに活かせないかと思い、3年次よりスタート。
- 短期的な利益を上げる投機ではなく、ビジネスモデルを理解したうえで将来性のあると感じる企業に対する投資を意識している。
【主な活動】
- 2018年4月
日本最大の出版サークル『マイルストーン編集会』入会- 早稲田大学の科目・ゼミ・サークルの情報を掲載する総合情報誌を半年かけて制作し、年間2万部を発行。それに加えフリーペーパーの制作も行う。
- 1年次
- 上記団体において、新歓期の新歓情報を掲載する『新歓MiX』の編集長を務める。
- 2年次
- 2019年10月に上記団体の幹事長に就任。
- 任期前期は制作のデジタル化を進めるために4つの外部団体と交渉。
- 任期後期は新歓情報サイトの立ち上げを行う。
- 2019年10月に上記団体の幹事長に就任。
- 2020年12月
日本最大のキャリア支援NPO法人『エンカレッジ』の早稲田支部に加入。企業案件を担当するセクションのリーダーを務める。
“私”を形成するエピソード
初めてのリーダー経験と失敗
私は中高共に剣道部に所属し、部長を務めておりました。そこで論理だけでは人を動かせないということや、自ら決定するという行為が主体性に大きく影響を与えるということを学びました。
私が通っていた中学校は公立校で部活もそれほど力を入れていた学校ではありませんでした。事実、部員の中でも実力やモチベーションの差が激しく統一感のない組織だったと記憶しています。私は部長を務める際、皆をまとめよう、統制しようという気持ちがあり、論理的に正しいと考えるアプローチを行ってきました。しかし、部活動の方針を巡っては顧問と対立し、日々の練習では言っても聞かない後輩たちに悩まされていました。
そんな中、自分が当時最も衝撃を受け印象に残っているのは顧問と部活の運営の仕方で議論をしている時に、「嫌なら辞めれば良い」と言われたことです。この時点で、相手に議論が放棄されたら何も出来なくなるということに気づきました。
これらの経験から気づいたことが2つあります。
- 人は論理だけでは動かないことやコミュニケーションにおいて正論が必ずしも最適ではないこと
- 議論とは、相手方がこちらの意見を聞き、自ら意見を言う状態を作らなければ成り立たなくなるということ
組織をまとめるためにするべきこと
地元の公立高校に進学後、縁があり再び剣道部に所属し二年時には部長を務めることとなりました。当時の剣道部はモチベーションがとても低く、参加率がとても低いものでした。強豪校ではなく、自分自身もあまり強くなりたいと思うタイプではありませんでした。しかし、部長として「どうせやるんだったら楽しんでほしい。実のある時間にしてほしい。」という想いがあり、部員のモチベーションを上げることを目標に活動をしてきました。
そこで中学時代の二の舞にならないように気を付けた点は2点あります。
- 顧問や部員との関係構築を先に行い、相手に意見を受け入れる状態を作る。
- 決定権や立案の一部を部員に委ねることで、自ら作ったという感覚を醸成する。
まず、関係構築を行うために日ごろの部活動で自らが楽しむことを意識しました。自分が楽しむことで他人を巻き込む。そうすることで他人と感情ベースで同じ土俵を作りました。そして、2年生になり部長になった際練習メニューを白紙にし、毎月作り直しました。このように感情面と仕組みの二面から部員のモチベーション向上を目指したことで部活に来なかった部員も参加するようになりました。最終的に部員も全員で切磋琢磨できる環境ができました。
これまでのリーダー像とこれから目指すべきリーダー像
私がこれらの経験を踏まえて、人の動かし方や組織のまとめ方には確実な正解はなく状況に応じて変化するものであるため、その手段を増やすことが最も重要だと考えるようになりました。
上述の体験談以外にも大学進学後は出版団体での代表、就活支援団体でのセクションリーダーなどを務めており、個人的に様々なリーダー像を模索してきました。
中学時代は論理性・合理性重視
高校時代はモチベーション・関係構築重視
大学時代(前半)は課題感を共有し、自ら行動を起こす
このようなリーダー像です。
このような経験を踏まえてエンカレッジの活動では、理想やゴールを設定し、メンバー達を達成に向けて動かしていけるリーダーを目指していきたいと考えています。なぜならエンカレッジはNPOであり、金銭的な報酬が支払われません。そのため、組織の理想・理念や個人の成長が重要なモチベーションの源泉だからです。従来のような組織をただうまくまとめる人材ではなく、進むべき方向に動かせる推進力をもった人材になるべく努力をしていきます。
理想の姿・これから成し遂げたいこと
リーダーになりたいからリーダーシップを身につけるのではなく、メンバーのためにリーダーシップを身につける。
リーダーシップゼミを通して他者にとって自分の介在価値は何かと考えるようになりました。参加前までは、自分が行っているものは便宜上のリーダー、成り行き上のまとめ役という意識がありました。しかしゼミの活動を通して、リーダーはメンバーの人生や成長に対して責任を負っていることを学びました。この考えは頭で分かっていても見て見ぬ振りをしていた部分でした。
さらに私はこの学びから、メンバーを成長させることはリーダーだけの権限・義務ではないと考えるようになりました。なぜなら、組織において当事者意識を持ち、全体のために提案する権限は皆が持っている(持つべき)からです。そのため例え自分がリーダーではなく1メンバーだったとしても、周囲のメンバーに対する価値提供を忘れずに生活したいと考えています。
人が本当に自分のやりたいこと・やるべきことに自分の能力を活かせる社会づくりをする。
私はまだまだ世の中には無駄が多いと感じています。この無駄というのはそこに人がやる意味がなく、何らかの方法によって代替可能なものです。本来、組織の持つ目標達成のためにするべきことや個人が本当にやりたいことに注力するべきなのにそれ以外に時間や労力を使うのは本当にもったいないと感じています。
私が入社する予定の企業は中小企業に向けたWebマーケティングやITを使った業務改革をメインの業務としています。会社で働く人が自分が本来やるべき業務に注力し、個人としてなりたい姿や企業が本当に成し遂げたい理想の実現をサポートしていきます。
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