「約束」という言葉に対するイメージが変わった2日間

研修を通じて気付けたこと、今後に役立てられること

できない理由を探すよりできる理由を探せ

「リーダーは誰よりも困難に立ち向かい、時に失敗から学び、乗り越える」。リーダーシップゼミを通して学んだことの一つです。リーダーにとって欠かせない資質であるように思えますが、この時リーダーが何を考えているか。

それを肌で体感できたのが、今回の研修でした。リーダーが困難と出会った際、考えていることとは「できない理由を探すよりできる理由を探すこと」です。できない理由を考え出してしまえば、それはドミノ倒しのように作ってきた思考や行動の痕跡が崩れていってしまいます。やるべきは少しでもドミノを立て続けることです。

「リーダーは誰よりも困難に立ち向かい、時に失敗から学び、乗り越える」という資質も、可能性を試し続けているからこそ身につくものだと学び、挙げさせていただきました。(今回のワークの中に、これを意識しなければ到底解決できないものが多くありました。)

「最も説得力ある意見に従う」

最も説得力ある意見に従うことで、健全な競争ができると思い、ピックアップしました。もともと私は人の評価を非常に気にしてしまう性格でしたが、説得力のある意見に従うことを知ったことで、自分を絶対的に保つことができるようになりました。

そもそも企業間でも足の引っ張り合いを行なってしまうのは、本来何かを決める時に「最もお客さまを満足させるにはどのようにしたらよいか」というところから棚卸しすべきところを、「相手よりも優れたサービスを提供しよう」というところに目的がすり替わってしまっていることが要因の一つとしてあると思います。これは組織にも、そして自分にも適用でき、最も説得力ある意見に従うことが、自身の目的達成にも繋がったり、結果的により多くの人を納得させたりといったことに気づきました。

「与えることが最大の喜び」

研修前、A&PROの研修をインプットする場であると認識していた私は、開始早々、考えが全く及んでいないことを学びました。これはビジネス研修であり、そもそもビジネスとは与えること、そしてそれが喜びに繋がることを、失念していました。スイッチが入った時は、その日の目標を立てる際です。

Gmap-cシートに書いてある「自身が研修メンバーに与えられるもの」。これを見た時、A&PROの研修のスタンスを初めて理解しました。「この場自体がビジネスであるんだ」と。そして森口先生の熱のある講義を聞きながら、「私が今できることはなんだろう」と必死に考えるようになりました。

例えば「何事にも挑戦してみる」が挙げられます。研修中、何度も質疑応答の時間や発表の場がある中で、「これは何が求められているか?」というのを考えることは誰でもできます。しかし手を挙げて「何事にも挑戦してみる」ことは、実際に求められていることを実演、実施することになります。私ができることは、講義の中で設計されている「求められていること」を最大限探し、考え、咀嚼し、形にしていくことだと考えました。

そしてこれを毎回行ううちに、求められていることなのかどうかがわかるようになりました。それは森口先生がいつも口にする「遠藤どうだ、周りの人は遠藤の言うことを理解していそうか?」と言う言葉によって。「求められていること」の検証は森口先生だけじゃない、皆にも確認でき、だんだんわかってくるようになるものなのです。

挑戦をしたからこそ、得られるその場の空気感。私はそれを忘れないためにも、どんな場面でも私には「何を求められているんだろう」と、「研修を通じて学んだこと」を生かしながら考え続けたいです。

研修参加前後での心境の変化、研修講師やA&PROメンバーへのメッセージ

研修参加前後で、私は「約束」と言う言葉に対するイメージが変わりました。恥ずかしながら私は約束を破っていた人間でした。例えば期限の約束。研修中「〇〇分まで」と言われていたにも関わらず破ってしまったり、そもそも期限を守れなかったことに対して罪悪感がなかったり、約束である認識が欠けていました。自分が小さな約束だと思っていても守らなかったことによる機会損失(COPQ)は大きいことや、社会人やリーダーとしての信頼の積み重ねであることに変わりがないことを丁寧に教えていただき、Gmap-cシートでも徐々に自ら約束を作って、それを自ら守れるようになりました。

また期限を守る大切さの根底にはやはり、お客さまや仲間の貴重な時間をいただいていることがあります。社会人になっても約束に対するイメージを自分だけの小さいものとして考えず、さまざまな角度から物事を見れるよう精進して行きたいです。

また森口さん、須賀さん、本田さん、2日間本当にお世話になりました。社会人になる前に御三方にお会いできたことで私の根本に向き合うことができました。大人になるにつれ自分の苦手なことや改善したいと思っているポイントに目を背けがちになりますが、御三方を見習って今後も精進していきます。

これからリーダーシップゼミを受ける人へのメッセージ

リーダーシップゼミは小手先のスキルではなくマインドやスタンスを学ぶ場所です。また科学的なメカニズムと共にリーダーの資質や組織内で起こる問題を学んでいきます。

自身の課題のボトルネックはどこか、課題に向き合いたい、課題の解決策を試してみたい、リーダーシップを身につけたい、リーダーシップを知りたいなど様々な思いを持って参加されると思いますが、リーダーたるもの「自ら約束を作り、自らそれを守り続ける」ことが求められます。

目的を持つこととそれを実行し続ける、といった両面から徹底的に向き合うこの時間は、代えの効かない経験になると思いますし、それをしたいという方はぜひ積極的に参加をしてみてください。

推薦してくれた方へのメッセージ

推薦人: 山田飛翔さん

飛翔さん、この度はご紹介をいただきまして本当にありがとうございました。自身がまだまだ足りない「目の前の人の言動や状況を理解すること」や「約束を守ること」に、本気で向き合うことができた2日間になりました。何よりも飛翔さんから推薦していただいたことが嬉しかったですし、精一杯頑張ろうと2日間を乗り切れました。

これからお世話になった森口さん、須賀さん、本田さん、A&PROメンバーの方々、そして飛翔さんに成長した姿を見せられるよう、また後輩に繋いでいけるよう、精進いたします。改めまして本当にありがとうございました。

研修を通じて学んだこと

  • できない理由を探すよりできる理由を探せ
  • 時間の徹底厳守
  • 自ら約束を作り自ら守り続ける
  • コミュニケーションは概念化と構成要素、基準化、数値化が鍵
  • リーダーは最も準備ができている人。
  • 挨拶は準備ができている証拠
  • 共感を生む - AvsBではない。AvsAを作れ。
  • 相手を信頼するとは、誠実であるということである。
  • 弱い誠実と強い誠実。リーダーは強い誠実を持つ。
  • 最も説得力ある意見に従う。
  • 責任を果たすために権限を使い、義務を約束する。
  • 与えることが最大の喜び

この記事の著者/編集者

遠藤竜仁 早稲田大学 先進理工学部  

するとコメントすることができます。

新着コメント

最新記事・ニュース

more

行き過ぎた完璧主義は仕事を停滞させるだけでなく、自分自身を苦しませてしまいます。本記事ではプロジェクトマネジメントを題材に、自分の良さをかき消さず、最大限発揮する仕事への取り組み方を考えます。完璧主義で悩んだことのある皆さんに是非ご覧になって欲しい記事です。

大庭彩 左貫菜々子 藤井裕己 谷 風花 4Picks

プロジェクトマネジメントを機能させる土台となるのが『理念のマネジメント』 プロのリーダーは、「権威のマネジメント」を避け、「理念のマネジメント」を構築し、維持し続ける。 「好き・嫌い」や「多数決」ではなく、説得力ある提案を互いに尊重する文化を構築したいリーダーのための研修です。

荒 諒理 木藤 大和 島元 和輝 川瀬 響 4Picks

復習回数を闇雲に増やしたり、ノートいっぱいに何度も書かせる記憶法は、社会に出てから通用しない。 多忙なリーダーは、重要事項を一発で覚える。 たとえそれができなくても、復習回数を最小限にし、効果的・効率的に記憶することが大切。

「やばい、キャパオーバーしていて仕事を回しきれていない・・・。」成果を生み出すためにリーダーを務め、多くの責任を引き受けたのはいいものの、こうした悩みを抱く方は少なくないと思います。本記事は、リーダーの方の中でも、「仕事を回しきれていない。」と実感している方、経験した方、キャパオーバー対策したい方に届けていくことを想定して進めていきます。キャパオーバーは解決できます!

そもそもプロジェクトとは何か。それを知ることによって、あなたが現在取り組んでいる活動をもっと豊かにすることができるはずです。プロジェクトの基本を学び、そのプロセスについて考えてみましょう。

大庭彩 上野美叡 2Picks

タスクには明確に優先順位が存在し、正しい優先順位でタスクに向き合うことが締め切りへの余裕につながります。緊急度と重要度のマトリックスを用いて改めてタスクへの優先順位をつけることを意識したいです。

大庭彩 1Picks

皆さんがリーダーを務める組織にはMVVやスローガンと言ったメンバー全員が認識している「共通目標」はありますか? そして、今その「共通目標」を何も見ずに口ずさむことができますか? もし、一度決めたことがある共通目標が形骸化してあまり浸透していない場合は私と同じ苦悩を経験するかもしれません。

大庭彩 1Picks

たとえ意見が対立しても、プロのコンサルタントやコーチは相手を導くことができる。 基礎1~3を通じて、科学的なメカニズムから築き上げた実践型コーチングについて、ロールプレイを中心に活用方法をトレーニングしていきます。 現場の活動と有機的に結びつける知恵と、今後のプロジェクトに活かす行動力。 これらを大切にするリーダーのための研修です。

たとえ意見が対立しても、プロのコンサルタントやコーチは相手を導くことができる。 基礎1と基礎2を通じて、科学的なメカニズムから築き上げた実践型コーチングについて、ロールプレイを中心に活用方法をトレーニングしていきます。 現場の活動と有機的に結びつける知恵と、今後のプロジェクトに活かす行動力。 これらを大切にするリーダーのための研修です。