「ブランド」という視点から、自分自身を見つめ直す。

■今月の研修■ ブランドマネジメント

期待され、求められることこそ「ブランディング」 

 今回の研修では、「ブランド」とは何かについて、また企業がブランディングを行うためにはどのような行動が必要になるのかについて学ぶことができました。

 最も大きな気付きだったのは、サービス・商品そのものを売り込むよりも、ブランドを確立させたほうが長期的なインパクトが大きいということでした。そもそもブランドとは、その企業の商品やサービスに対する期待感のこと。人々に期待されていない、つまりそのブランドに合った価値提供を蓄積できていない状態では、いつまでも営業をかけ続けなければなりません。逆に、ブランドが確立していれば、企業側から懸命に働きかけなくても安定的に顧客を求心することができます。

 学習塾の例を挙げると、「第一志望に合格させる」というブランドを築くためには、毎年生徒たちを実際に第一志望に合格させなければなりません。それができていない塾、すなわちブランドが確立していない塾ならば、塾生を増やすために塾の「宣伝」に大きなエネルギーを使い続けなければならなくなります。しかし、「第一志望に合格させる」というブランドが確立されれば、まだ入塾していない生徒や授業を受けていない生徒からも「第一志望に合格させてくれる塾だ」と期待してもらうことができるため、それを望む生徒は塾から宣伝されなくても入塾したいと考えるでしょう。

 このように、蓄積で築き上げられたブランドによって、「企業が顧客を求めるのではなく顧客が期待感を持って企業を求めるようになること」こそが、理想のブランディングであると言えます。

これから研修を受ける方々へ

 今回学んだ「ブランド」に関する知識は、もちろん企業のブランディングを考える際にも非常に役立つと思いますが、それに加えて「自分個人のブランディング」にも役立つと考えます。すなわち、自分が他者にどのような価値を提供できるのかを考え、行動を積み重ねていけば、他者から期待される存在、信頼される存在、ひいては安心される存在になれるはずです。

 私は、「誠実さ」というブランドを自分自身に対し持っておきたいです。「あなたに任せておけば必ず誠実に仕事をしてくれる」と言われるに値する人間になれるよう、これからも誠実な行動を積み重ねたいと思います。あなたは自分自身に、どんなブランドを持ちますか?

研修で学べた事(キーワード)

ブランド・ブランディング

アウターブランディング・インナーブランディング

一貫性のマネジメント

ブランド提供価値

この記事の著者/編集者

遠藤 七海 東京外国語大学(国際社会学部)卒  

大学・学部:東京外国語大学 国際社会学部 スペイン語専攻 
部活:男女バスケットボール部 マネージャー(高校) 
趣味:海外旅行(観光よりもサバイバル)、ミュージカル鑑賞 
アルバイト:浦安の某有名テーマパーク、大学進学塾での講師 
その他の活動:メキシコに短期語学留学(衝撃のサボテン料理を体験) 
現在お住いの地域:千葉県(総武線沿線) 
研究:教育社会学 「将来の夢」についての研究 
家族構成:父、母、犬のももさん、私 
その他:好きな食べ物は麺類(こだわりはラーメンの海苔を食べるタイミング)苦手な食べ物はパクチーとレーズンです

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