【24年度・研修】記憶のメカニズム

復習回数を闇雲に増やしたり、ノートいっぱいに何度も書かせる記憶法は、社会に出てから通用しない。

多忙なリーダーは、重要事項を一発で覚える。

たとえそれができなくても、復習回数を最小限にし、効果的・効率的に記憶することが大切。

・短期記憶・中期記憶・長期記憶への移行の仕組化
・意味記憶・エピソード記憶・手続記憶への総合的アプローチ
・海馬・偏桃体の戦略的活用
・レム睡眠から逆算する睡眠時間
・忘却曲線と記憶の固定化

記憶のメカニズムを理解し、自身はもちろん、顧客のため、チームために還元したいリーダーを対象とした研修です。

この記事の著者/編集者

森口敦   

■マーケティングと人材開発の専門コンサルタントとして活動中■
社会人・大学生・高校生・中学生の成長を支援しています。
社会人育成:リーダーズカレッジ、エイアンドプロワークスペース
大学生育成:リーダーズカレッジfor大学生
高校生育成:難関大学受験専門塾
中学生育成:難関大学受験専門塾

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新着コメント

  • 木藤 大和

    2024年06月10日

    ■研修を受けて■
    記憶のメカニズム
    記憶の期間によって種類別に分類した記憶の種類として長期的記憶を目指すための工夫
    ①初期記憶の質向上
    ・記憶は扁桃体を刺激することによって短期記憶から長期記憶への転換を図ることができる。
    ・記憶の仕方としては手続き記憶(繰り返すことによって記憶の定着を測る)・意味記憶(記憶のそういたる理由と関連づけて定着させる)・エピソード記憶(記憶と自らの体験感覚を結びつける)の3種類に分類され、その内容などに応じて効果的と考えられる記憶方法を選択し用いることが理想。
    ・手続き記憶は感覚に頼る形になるので、意味記憶やエピソード記憶に変換していくことも必要(スランプ理論)
    ②復習の仕方の工夫
    ・忘却曲線の曲線の傾きは適切な復習によって緩やかになっていく
    ・復習の回数を重ねるごとにそのスパンが長くなっていくようにしていくことが前提とされているが、それをむしろ利用する形で自分に負荷をかけつつ復習を行なっていく
    ・適切な睡眠も脳内部での記憶の強化・構造化に効果的

    ■今後に向けて■
    生徒にとって今どの記憶方法を使って、何を生徒に意識させて刺激を与えていくのが適切なのか、ということを意識した生徒指導を行なっていくことが必要であると感じた。

    ■研修講師(森口敦)へのメッセージ ■
    本日もありがとうございました。記憶という点に関して塾部門に所属する身として学問においては必要不可欠な要素であり今後の指導においても生かしていこうと思います。改めてありがとうございました。

  • 川瀬 響

    2024年06月10日

    ■研修を受けて■
    ●感覚記憶、短期記憶、長期記憶
    →扁桃体から繰り返し刺激が入ることで、記憶が固定化される
    →扁桃体を刺激するためには、「主体性、楽しむこと、繰り返し」が重要になる。
    →いかに重要性を理解できるか・させられるか
    ●長期記憶の分類
    →エピソード記憶、意味記憶、手続き記憶
    →「説明の仕方」「具体例と結び付けて意味を理解させる」といったことが重要
    ●忘却曲線
    →インプットしたタイミングでアウトプットの回数を増やしていくことが重要。(インプットしてから時間が経つと、再び記憶を定着させるための労力が大きくなってしまう)
    ●シナプスの可塑性
    →扁桃体から刺激が入ることで、シナプスが増強される
    →記憶が定着してから時間を空けることで、シナプスが刈り込まれ、記憶が構造化される:「時間が経つと、不思議と理解できた!」という感覚
    ●睡眠
    →レム睡眠の間に記憶が定着する。
    →6時間以上睡眠を取ることが重要。

    ■今後に向けて■
    ●短期記憶に結びつける指導
    →退屈な説明はしない。
    →余計な情報を伝えない。必要な情報を絞り込む。
    ●長期記憶に結びつける指導
    →目的・重要性を意識する
    →具体的なエピソードと結びつける
    →早め早めの年間計画。入試直前に範囲を終えると、記憶の整理ができない。

    ■研修講師(森口敦)へのメッセージ ■
    知識を定着してもらうためにも、退屈な説明をしないように、自分自身も腕を磨いていきたいと思います。
    まだまだ成長できる余地があると感じました。
    本日も、ありがとうございました。
    6/10 川瀬

  • 島元 和輝

    2024年06月10日

    ■研修を受けて■
    記憶の種類
    ・感覚記憶:情報が入ってはくるがすぐに出ていく記憶
    ・短期記憶:その日中は覚えていられる記憶
    ・長期記憶:1ヶ月以上覚えていられる記憶

    記憶のメカニズム
    ・海馬:短期記憶を保持する場所
    ・大脳皮質:海馬から情報が送られ、それを長期記憶として保存する場所
    ・扁桃体:楽しいこと興味深いこと等によって刺激されることでシナプスを刺激し、記憶力を高める
    ・シナプス:神経伝達物質、信号を次のシナプスに送ることで情報を伝える。シナプスの働き方の組み合わせが記憶となっている

    シナプスの刈り込み
    必要な情報だけが保持されることによって、シナプスの構造がより記憶に適した状態になること

    長期記憶の種類
    ・エピソード記憶:自分の経験と結びつけた記憶
    ・意味記憶:意味の理解に基づく記憶
    ・手続き記憶:体が覚えている状態

    忘却曲線
    何もしなければ当然忘れていく。その忘れ方を表す曲線は最初の傾きが急。だからこそ最初の頃はスパンの短い復習が必要。時間が経過するにつれ長いスパンでの復習に切り替えていくことが大事。また、教え方で忘却曲線の形が変わってくる。より刺激を与える方法を取りたい。

    睡眠
    眠りはじめは、体力を回復させるための深い睡眠(ノンレム睡眠)の割合が多く、海馬が大脳皮質に情報を送る浅い睡眠(レム睡眠)の割合が少ない。より多くの記憶を長期記憶に繋げるためには6h以上の睡眠が重要。

    ■今後に向けて■
    本研修を通じて、自分は意味記憶をうまく活用できていないことに気づいた。これだとエピソードがない時、イップスに陥った時などに長期記憶結びつけられない。ちゃんと物事の意味を理解した上で覚えることが重要なので、それを意識して自身の活動に取り組んでいきたい。具体的にドクタージャーナルでは、年間計画記入の際に、各項目の意味を一つ一つしっかり理解する、それにより自分の問題点を長期記憶として保持し続けるよう心がけたい。問題意識を常に持てるようになれば、自身の能力向上につながると思う。

    ■研修講師へのメッセージ ■
    森口先生
    本日もとても面白い研修を提供していただきありがとうございました。記憶を種類別に考えることで自分の問題点も見えてきました。これからは記憶も武器に活動に取り組んでいきたいと思います。

    川瀬先生
    リーダーとして研修を引っ張っていただきありがとうございました。特に転写翻訳の例はとてもわかりやすくて、具体例により刺激を与える良い例でした。これからもよろしくお願いいたします。

  • 中条桜

    2024年06月10日

    ■研修を受けて■
    記憶の種類
    ・感覚記憶/ 短期記憶/ 長期記憶
    ・陳述記憶(エピソード記憶/ 意味記憶)、非陳述記憶(手続き記憶など)
    ・シナプス可塑性
    ・睡眠の重要性

    ■今後に向けて■
    記憶形成時に情動を動かすという点はすぐに実応用できると感じています。人に問題を出したり競争したりして、inputを長期記憶に残すようコントロールしていきたいです。生物学的な特性にはどうしても個人差と年齢に依存した変化がありますので、記憶形成や睡眠については実験と自己分析を繰り返しつつ探っていこうかと改めて思いました。

    ■研修講師(森口敦)へのメッセージ ■
    いろいろ語らせていただき、最後に楽しい研修をありがとうございました。
    1年半本当にお世話になりました。
    ドクタージャーナルは思い出深くて、いらないはずのファイル一式が消せません。

    今後はいただいた知識や経験を忘れずに、留学や研究を楽しんでいきたいと思います。
    森口さんのことも遠くから応援させていただきます。
    無理は適度に抑えていただきつつ、わくわくしながら挑戦を続けていただけますと幸いです。
    森口さんの今後が健康で実りある楽しいものになりますように。

  • 荒 諒理

    2024年06月10日

    ■研修を受けて■
    〇時間的に見た記憶の分類:
    ・感覚記憶→ただ情報が入っているだけの状態。
    ・短期記憶→注意を向けられた情報が一度海馬に送られる。
    ・長期記憶→その後重要だと判断された情報が大脳皮質に送られる。

    〇記憶の仕方で見た記憶の分類:
    ・意味記憶→全体的な知識の中での位置づけ、メカニズムなど、意味を伴った記憶。
    ・エピソード→その記憶を得た時の状況や心情などと紐づいた記憶。
    ・手続き記憶→言語での説明というよりは、体で覚えている記憶。

    ■今後に向けて■
    〇扁桃体への刺激が送られるような指導。
    → 重要性の認識など。
    → 生徒が主体性をもって、感情を動かしながら学べるように。

    〇生徒の特性に応じてアプローチを使い分けられるように。
    →生徒毎に、特に「意味記憶」「手続き記憶」のどちらに課題を抱えているかを把握。
    →特に、「意味記憶に頼り過ぎて手続き記憶に移行できていない」「手続き記憶に頼り過ぎて意味記憶が意識できていない」の2ケースはかなり多いので、対応策をノウハウとして蓄積していきたい。

    ■研修講師(森口敦)へのメッセージ ■
    今月もありがとうございました。
    記憶のメカニズム、知識として知っているだけでなく、
    活用度を上げられるよう精進していきたいと思います。

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