自分を評価できる尺度は、何をしたかという事実のみ。

クレド4.誠実・謙虚であれ

周りの人たちに対して、損得ではなく誠実・謙虚に行動していきます。小さな約束もきちんと守り、信頼を積み重ねていきます。

誠実とは、謙虚とは。

私がリーダーであるチームにおいて、メンバーがミスをしたり、約束を守れなかったりした時、私はそれを指摘し、なぜそうなってしまったか、今後どうしたらそうならないかをメンバーと共に考え、改善させようとします。
一方で、そのような声掛けをする時にはいつも「自分は同じようなミスをしていないだろうか」と考えます。
もし私が同じようなミスをしていたら、これから提示しようとしている改善案に説得力がなくなるからです。

では、もし自分が同じようなミスをしていたらメンバーのミスを指摘せず、見逃しても良いのでしょうか。当然、そうもいきません。リーダーはメンバーの成長に対して責任があるからです。
しかし、「確かに私もできていなかったことがありましたが……」と言いつつメンバーの行いを改善させようとすることには心苦しいものがあります。発言が過去の行動と照らして矛盾しているという点で不誠実だからです。経験したことがある人はこのジレンマがよくわかるかと思います。

当たり前のことですが、そんな板挟みの事態を防ぐには、普段から説得力があるように行動している必要があります。過去に失敗をしてしまっても、それを払拭できるほどの信頼を積み重ねられたなら、発言には説得力が生まれることでしょう。そこで今回のクレド

誠実・謙虚であれ

から、自分が説得力のある行動ができているかを評価できる尺度は、自分が何をしたかという事実のみであると考えました。

他人を評価する時は結果だけでなくそこへ至る過程、すなわち姿勢を判断材料にしても良いでしょうが、自分を評価する時はより厳しく、姿勢を評価の判断材料から除くべきでしょう。客観性が無く、自分を好きかどうかといったことで、評価がどうとでも変わってしまうからです。

誠実であることとは発言と行動が一致していること、謙虚であることとは事実のみによって自分を正しく評価できていることであると思います。(これはつまり、高い自己評価であってもそれが正しいなら謙虚であると言えます。)

自分が何をしたかという事実のみによって自分を評価することで、メンバーを導く時に説得力のある状態にあるかを正しく確かめることができます。

A&PROの取り組み

A&PROでは、毎月各メンバーがSTAGEというツールを用いて、自分を正しく評価しています。また、3ヶ月ごとに自分の成果、課題を把握しそれぞれの要因分析をした上で、コーチ、社長と面談する機会が設けられています。正しく自己評価できるだけでなく、周囲からの評価を知ることができるので、大変学びになります。

読者の皆さんが所属する組織では、事実のみによって自分を評価できるツールやシステムがあるでしょうか。もしないのであれば、誠実・謙虚であるために、そうした仕組みを設けてみてはいかがでしょう。

この記事の著者/編集者

藤原穫   

秋田県出身。高校時代は強豪校でバドミントンをしていました。大学に入ってからは民族舞踊に励み、修士2年になった現在は薬物動態の研究をしています。趣味は旅行。死ぬまでにすべての温泉地を回りたいと思っています。これまで複数の組織で培ってきたリーダーシップに磨きをかけるべく、A&PROでの研修に励んでいます。

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新着コメント

  • 田村稔行

    早稲田大学 基幹理工学部 情報通信学科 2021年06月14日

    キャリア支援団体でリーダーを務め、メンバーのマネジメントを行う立場である私も、ミスなどを指摘する際に自分はできているかというのは意識せざるを得ないことです。
    とはいえ、これに関して一発逆転の何かがあるわけではなく、やはり日々の姿の積み上げである、という点、リーダーには誰よりも誠実さが求められていると改めて感じました。
    また、謙虚さは事実のみによって自分を正しく評価しているかどうかであるという点。これは、主観の評価では傲慢にも卑屈にもなり得ると考えましたし、そしてこれらどちらもリーダーとしてあるべき姿ではありません。今後、事実を用いて自分をより正しく評価できるリーダーとなることを目指します。

  • 前田佳祐

    早稲田大学教育学部 2021年02月05日

    自分を評価できる尺度は何をしたいかという事実のみという観点において新たな学びを得ることができました。
    組織のリーダーにおいて、リーダーは誠実な行動を求められます。それはリーダーが組織のお手本となり、メンバーに対して厳しいことも言わないといけない時があるからです。
    しかし、私も自分に甘い評価をしてしまうことがありました。それは自分の頑張っている過程を知っているからです。そのため結果が出ていないことでも、自分に甘く採点をして改善をおろそかにしたこともあります。
    今回の記事で気づいたことは、自分の頑張ったことはお客様には関係のないことです。組織のリーダーとして自分自身が結果を求め、事実という客観的な指標から自分に厳しく評価をし説得力のあるビジネスパーソンになりたいと思いました。

  • 矢後慶樹

    早稲田大学 商学部 2021年02月05日

    自分ができていないことを人に指摘することの心苦しさは自分も経験があるので、非常に共感できました。
    リーダーの行いは常にメンバーの誰かが見ており、リーダーが不誠実な行いをしてしまうとそれがメンバーの基準になってしまい、良いチームはできないと思います。そのため、リーダーは常に説得力のある行いをし、誠実である必要がある。
    また、謙虚な姿勢で自分を厳しく評価しなければならない。
    リーダーはなりたい人ではなく、準備ができている人がするということを誠実、謙虚という観点から説明していると思います。
    藤原さんはこの誠実、謙虚ということを実践できている方だと思います。私も誠実、謙虚ということを常に意識し、メンバーを引っ張っていこうと思います。

  • 大庭彩

    2023年06月08日

    ドキッとする内容です。

    「自分を評価できる尺度は、何をしたかという事実のみ。」

    経験を重ねると、他者へのアドバイスや評価をする機会が増えますが、感情的・主観的にならず客観性を持ち続けること。

    それが、イコール「説得力」になり
    自己評価においては自信にもつながるので
    忘れずにいたいと思います。

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