想像力の欠如がプロジェクトの失敗を招く

今月の研修:社会人の持つべき習慣(私的成功)

プロジェクトを行う際に途中で行き詰ったり、目的を見失ってしまうことはありませんか?学生であればほとんどの方が経験する卒業論文。これも多くの方が行き詰まりを経験するのではないでしょうか?

プロジェクトが行き詰る原因は様々ですが、何かを生み出す前の段階、つまり準備段階に問題があることが多いです。

早く生産的な活動をしたいと、行動を急くことがマイナスに働く可能性があるのです。この記事では、プロジェクトを円滑に進めるために、注意すべきこと、考え方を紹介します。

第一の創造と第二の創造

多くのプロジェクトは第一の創造と第二の創造から成り立ちます。

  • 第一の創造:知的な思い、望む結果についての計画
  • 第二の創造:望む結果を実際に作り出すこと

まず、頭の中で目的・目標を考え、実際に計画を成し遂げられるのか頭の中で考えます(第一の創造)。次に、実際に行動し目的・目標を成し遂げます(第二の創造)。

この活動の中で特に大切なのが第一の創造です。第一の創造の時点でプロジェクトの大部分が決定されるからです。目的・目標、計画が決まるということは、その他のプロジェクトとの違いも決まります。そのプロジェクトの良さを決めるのは第一の創造なのです。そのため、本来第一の創造には大きなエネルギーをかける必要があります。しかし、そのことを見落とし、いち早く第二の創造に取り掛かろうとする人も多いでしょう。

第一の創造をしている際には生産活動は何も行われず、早く生産活動をしたいという衝動に駆られてしまうかもしれません。自分は今何かを生み出しているという充足感を求め、第二の創造に早く移りたいと感じてしまうのではないでしょうか。その活動が目的・目標にそっておらず、何もしていないことと同値である可能性にも気づかず。

第一の創造をおろそかにすることは非常に危険な行為なのです。そのことを理解し、目的・目標、計画をしっかり吟味する時間をとる必要があるでしょう。

論文執筆での経験

私は現在大学で論文の執筆活動を行っています。この活動も第一の創造と第二の創造が非常に大切になってくる活動です。

研究を始める際、まず始めに研究題目、研究背景、研究目的を考え、先行研究を調べます。

次に、目的を達成するためどのような手法を用いて、研究を進めていくか計画を立てます。ここまでが第一の創造だと言えるでしょう。現状を知り、過去の研究を知ることで、自分のすべきことを明確にします。

私の研究は温泉業界を活気づけることを目的としています。背景としては、経営が上手くいかず閉館を余儀なくされる温泉旅館が増えたことなどがあります。温泉地での観光客の行動に関する論文など、多様な視点からの先行研究が存在します。

研究計画が決まれば後はデータを集め、分析し、実際に研究を進めていきます。これが第二の創造です。第一の創造に従い、第二の創造をしていくのです。

私の場合、温泉旅館の市場を拡大するために外国人からの需要を増加させる要因を特定しようと考えています。そのために、外国人の方が温泉旅館のどこに魅力を感じているのかアンケート調査やレビューのテキストマイニングを行うことで、外国人の嗜好を見つけだす予定です。

この研究活動を通して、第一の創造が如何に大切なことかに気づくことができました。研究題目に合わせ、必要なデータ、分析手法を考えるのですが、種類によっては収集すること自体が困難なデータもあります。それに気づかず研究を進めていくと、データを収集する段階になってから研究のやり直しを余儀なくされる可能性もあります。計画段階で、どのようなデータが必要か、そのデータをどのように集めるかまでしっかり考えておく必要があるのです。

幸い、私は教授にそのことを指摘していただき、第一の創造の時点で計画を修正することができました。

しかし、中には、第一の創造をおろそかにし研究活動を始めた結果、行き詰まり、締め切り間近になってから研究題目を変更している方もいました。

そのような危険を侵さないためにも、第一の創造を大切にしていきたいと思います。

今後に向けて

実際に研究を始めてから、度々第一の創造に戻ることも大切でしょう。自分の研究題目と今自分が行っている研究は方向性が合っているのか。気づかぬうちに、方向性がずれている可能性もあります。

定期的に第一の創造に戻ることで、方向性を確認すると良いです。現在私は論文を作成している段階ですが、第一の創造と第二の創造を繰り返し、ゴールから反れることがないよう、研究活動をコントロールして活動していこうと思います。

論文執筆は個人的な活動でしたが、これはグループで行うプロジェクトの運営においても大切な考え方になります。

リーダーは目的・目標を考え、計画を立てますが仕事はそれだけではありません。第二の創造が始まってからも定期的に第一の創造に戻ることで、プロジェクトの方向性がずれていないか確認するのです。

プロジェクトが間違った方向に進んでいる場合には活動を止め、初めからやり直すことを指示する必要があるかもしれません。責任は大きいですが、組織にとって無くてはならない存在です。

今後、プロジェクトのリーダーを任されることがあれば、そのことも意識し自分の役目を全うしようと思います。

これから研修を受ける方々へ

今回の研修では7つの習慣のうち、第3の習慣までを扱いました。どの習慣もリーダーとしては当然ながら一人の社会人として持っておくと良い習慣です。7つの習慣以外にも社会人として持つべき習慣を多々学べます。これから社会人として大成したい方におすすめの研修です。

研修で学んだこと

  • パラダイムシフト
  • 依存、自立・自律、相互協力・相乗効果
  • インサイド・アウト
  • 主体性を発揮する
  • 目的を持って始める
  • 重要事項を優先する

この記事の著者/編集者

長谷川拓志   

東京都出身。高校時代はハンドボール部に所属していました。大学に入ってからはバドミントンサークルに所属しています。趣味はスノボや山登りなど、自然に触れながら体を動かすことです。毎回の研修で得たものを実践し、価値ある記事を作っていきます。

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