連載ビジネス基礎研修 -実体験に結びつける-

責任ある立場の人こそ成長する!できる人が知っている 3つのこと

今月の研修:責任・権限・義務

人は何か物事を行う時に、大なり小なり責任を負っています。あなたは何かをする時に、そのことに対して責任を負っている自覚や必ず果たそうという気概を持っていますか?
お恥ずかしながら、私は今まで責任という言葉を本来の意味より軽く捉えていました……。責任とは全うするものです。つまり責任を負う以上は、期待されている(あるいはそれ以上の)結果を出すことが必要になります。
今回のビジネス基礎研修のテーマは「責任・権限・義務」です。これらはそれぞれ独立しているものではなく、お互いに密接な関係を持っています。3つの言葉の意味と関係性について、学んだことを書き表していきます。

仕事(ビジネス)で必要な責任感とは

まず「責任」とは何でしょうか。責任という言葉を辞書で調べてみました。

①立場上当然負わなければならない任務や義務。
②自分のした事の結果について責めを負うこと。特に、失敗や損失による責めを負うこと。

デジタル大辞泉/小学館

概ね皆さんの解釈と同じではないでしょうか。ただ、気をつけてほしいのは①と②の意味を混同してしまう場合があるということです。たとえば、何か不祥事が起きた時や大きなミスをしてしまった時に「責任を取って辞める」という人がいますね。この場合は②の意味に当てはまるのですが、辞めることであたかも①まで果たしたかのように勘違いしてしまう人がいるのです。しかし、実際はまるで違います。負うべき任務や義務を果たす力がないから他の人に責任を渡しているのです。穿った見方をすれば責任放棄とも捉えられます。これを研修で聞いて、目から鱗が落ちたようでした。

責任という言葉を使ったワードには「責任問題」や「責任追及」、「自己責任」などがありますが、いずれも本来の意味より軽く受け止められているのではないでしょうか。身近な例で言うと、たとえば就職活動をする大学生が自己アピールする場合です。私がそうであったように、少なくない数の就活生が「責任感が強い」ことを長所としてエントリーシート(ES)や履歴書の自己PR文に書いていると思います。ですが、その中の何割の人が本当の意味で責任感のある人なのでしょうか。自分を追い詰めているだけの人や、何でも自分でやってしまう協調性のない人が勘違いをしているケースが多々あります。

この研修を受けた時に思い浮かんだ言葉をご紹介しましょう。

「親が悪いから」「パートナーが悪いから」「時代が悪いから」「こういう運命だから」責任転嫁の典型的な言い訳である。

アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉/小倉広/ダイヤモンド社/2014.2.28

ドキッとした方はいませんか?私はこのフレーズを見た時にドキッどころかギクリとしました。これは、数年前にベストセラーとなった『嫌われる勇気』で有名なアドラー心理学の第一人者、アルフレッド・アドラーの言葉です。私は経済的に厳しい環境で育ったため、よく「お金があれば〇〇できるのに」などと考えていました。ですが、実際は「やらない・できないことへの言い訳」に過ぎなかったのだと気づかされました。責任を押し付け合い、自分の人生に言い訳をしている人は果たして責任感があると言えるでしょうか。いいえ、むしろ無責任であると言えます。この言葉に出会ってから、私は周りを言い訳に使うのをやめました。
世の中には中卒で起業し成功した人もいれば、盲目でありながらアーティストとして大成した人もいます。与えられたカードで運命は決まらないのです。自ら行動を起こし、人生を切り拓いていく人が責任感のある人なのだと思います。今回は、そんな大切なことを再確認できる良い機会でした。

さて、研修では正しく責任ある行動を取るために、責任についてもっと深く掘り下げていきました。責任には権限と義務がセットで付いてきます。それぞれの意味は以下の通りです。

責任…あるミッションをやり遂げること。持つ・全うする・果たすもの。
権限…責任を果たすために必要なツール。基本的には他者から委譲される。
義務…責任を果たす工程で守るべきルール。権限を安全に行使するための抑止力でもある。

これら3つは密接に関わりあっています。何かをする時にはそのための権限が必要ですし、それを十全に使うための義務も生じます。

何かやりたいことがあってもやらせてもらえない。そんな経験はありませんか?これから社会人になってもそのような状況は起こりえるでしょう。そういう時は、この責任・権限・義務の話を思い出して、自分の行動に反映したいものです。何かをやりたい、つまり責任を持ちたいのであれば「〇〇の義務を負うから△△の権限が欲しい」と上司などにプレゼンしなければなりません。もし、権限を与えてもらえないのであれば、負うべき義務が不十分であるか、責任を果たすだけの能力がないとみなされているかのどちらかでしょう。

では、責任の重い仕事であっても任せてもらえる人になるにはどうしたら良いのか。研修の内容を踏まえたうえで自分なりに考えてみました。

①いい加減なことは言わず、一貫性のある発言をする
②できること、できないことをはっきりさせる
③こまめに報告・連絡・相談を行う
④全体の利益を考えて理性的に行動する
⑤さまざまなことに挑戦して経験を積み、判断力を磨く

この5つを実践していけば責任能力が養われ、安心して仕事を任せられる人になれると考えました。責任とは自ら考え行動して果たすものです。ただ努力しただけでは不十分であり、結果を出すことが重要になります。人間ですから時には失敗することもあるでしょう。しかし、相手(上司やお客様など)が納得するだけの成果は出さなければいけませんし、失敗したならしたで、その理由や改善策を考えて次につなげる姿勢が求められます。ですから、これを機にこまめに自分を省みて、本当の意味で責任感のある人間になれるように努力していくつもりです。

これから研修を受ける方々へ

A&PROの研修は一般的な研修とはかなり毛色が異なるものです。まさに「人財」を育成するものであると感じています。人として成長したい方は一度でいいので受けてみることを強くおすすめします。きっとあなたの価値観は大きく変わることでしょう。
今回のように今まで何となくで理解していたことを再認識できたり、「当たり前」の大切さに気づけたりと、A&PROの研修は驚きと発見に満ちています。私は初めてワークショップに参加した時に「もっと早く出会いたかった」と思いました。ですが、すぐに「今知ることができて良かった」と思い直しました。
人の命は有限です。短い一生の中で何かを成し遂げたいなら、人生の時間を有効活用したいなら、興味を持ったことは今すぐやるべきだと思います。「やらない後悔よりやる後悔」という言葉もあるくらいです。このブログを読んで少しでもA&PROに興味を持ってくれたなら、ぜひ研修に参加してみてください。今日があなたにとって最初の一歩となることを願っています。

研修で学んだこと

  • 責任は「持つもの」「全うするもの」「果たすもの」
  • 責任を持つための権限を誰から委譲されるのか把握すれば、自分のやるべきことが見えてくる
  • 先々を想定して準備し、想定外のことにも対応できる状態が責任を果たすには必要不可欠
  • 判断力(頭・心)と決断力(行動)の大小によって「人財」「人材」「人在」「人罪」に分かれる
  • リーダーはメンバーが4つの「ジンザイ」のどれに当てはまるかで権限委譲の良し悪しを決め、人を上手く活かす
  • 正しい判断力を持って行動しないと悪影響を及ぼす恐れがあるため、まず磨くべきは判断力
  • 報告は決断に対しての確認、連絡は決断も判断も求められていない、相談は判断に対しての確認

この記事の著者/編集者

久保井美愛 上智大学 外国語学部  

新米の社会人として、仕事に必要なノウハウや心構えを学ぶためにA&PROの研修に参加。大の読書家で、のべ5,000冊以上の本を読んできた本の虫。かつて「図書室の門番」という異名を付けられたことも(笑) 本から得た知識や自身のスキル・経験を活かして、皆さんに価値あるものをお届けします。

この連載について

ビジネス基礎研修 -実体験に結びつける-

連載の詳細

頭で理解するだけでは不十分。参加者自ら実践し、習慣化するまで責任を持つ30の研修プログラム。各クライアントの課題・ニーズに合わせて個別に設計。

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