自分の弱みや課題を見つけ、より良いリーダーになるために
2020.10.04
研修を通じて気づいたこと・今後に役立てられること
判断と決断
これまで私はこの2つを混同しており、自分がこの発言をしたら誰かを傷つけるかもしれない、嫌われるかもしれない、と考え発言ができていませんでした。この2つを分ければ、そもそも自分の意見を言うことは判断であり、他人に影響を及ぼさないということが分かりました。
万人がYesと言うことだけ取り組むのはリーダーではない
全員がやってほしいと思っていることに取り組むのがリーダーだと思い、誰かから批判・反対されそうなテーマをこれまで避けていました。責任ある立場の私は、Yes・Noが分かれるテーマに進んで取り組む必要があると学びました。
トレードオフでなくトレードオン
研修で度々出てきた言葉です。どちらか一方を選択しなければならないとき、本当に両方得ることはできないのか、常に考えつづけることが大切だと思いました。
心境の変化
自己分析や自身の組織(就活支援の学生団体)の活動を通じて自分の弱みをある程度認識はしていましたが、これらにフォーカスして絶対に改善しなければいけないという思いが研修後にとても強くなりました。弱みのメカニズムや解決策が明らかになり、改善のイメージをもつことができるようになったからだと思います。社会における基本のスタンスやマインド、コーチングの正しいやり方を初めて学ぶことができ、とても有意義な時間になったと思っています。ありがとうございました。
3日間の実践記録
研修で学べたこと
- アチーブ&チャレンジの目標
- 社会人はできない人に合わせるのでなくできる人に合わせる
- 仲間・組織を思っているからこそ厳しく言える
- 判断と決断を分ける
- 万人がYesと言うことだけ取り組むのはリーダーではない
- 相手の時間を奪わない
- 共感しても同情しない
- 目的目標とモチベーションを結びつける←コミットメント型目標
- トレードオンの思考を身につける
Gmap-c(目標設定・成果と課題の把握)
人の心を動かし行動を変えることができるリーダーシップを身につける
1日目:
- 目標Goal(本日の目標と計画の宣言)
コーチングの正しいやり方を学び、これまでの組織のコミュニケーションにおいての改善点を3つ見つける。
その上で今後どうしていくか、具体的にイメージする。 - 実施内容Measure(現状・成果の把握)
コーチングでは相手の目的・目標を正しく引き出す。
相手が強く同意できるようなポジティブポイントを探す。
相手の考えを肯定し、交渉にならないようにする。 - 考察Analyze(ギャップの分析・課題の抽出)
ポジティブポイントを見つけるのに時間がかかる。
的確な目標設定が会話の中でできていない。 - 対策Plan(今後の対策・計画)
メンバーとの面談において、
・働く目的についてとことん深堀りする(表層的な話に終始しない)
・どんなキャリアを歩みたいか分からない子には過去の経験について質問して、それを流用できないか問う。
2日目:
- 目標Goal(本日の目標と計画の宣言)
相手に気づきを与える。価値を生み出す会話について学び、実践できるようにする。 - 実施内容Measure(現状・成果の把握)
目標はコミットメント型
→そのためにまずリーダーが目標の意義を理解する。
ティーチング・コーチング・カウンセリングの違い
リーダーはルールメーカー/最初に意見を出す人 - 考察Analyze(ギャップの分析・課題の抽出)
実際にコーチングをする際に、
共通項を見つける・4象限を使い分ける・ポジティブポイントにアプローチする、といったことを会話しながらではできない。 - 対策Plan(今後の対策・計画)
明日、今日習ったことを実践し、使えるものにする。組織ではどのようにコミュニケーションを取るか、考えながらレクチャーを聞く。
3日目:
- 目標Goal(本日の目標と計画の宣言)
自分の殻を破る。(誰かがやってくれるだろう、ではなく自分がまずやる)
社会人として基本のコミュニケーションスキルを学び、実践できるようになる。 - 実施内容Measure(現状・成果の把握)
・よい目標とは何か学ぶ
・コミュニケーションの意味や力に気づく
・正しく受け取る、正しく話すトレーニング
・「相手の時間を奪わない」など社会人と学生との違いに気づく - 考察Analyze(ギャップの分析・課題の抽出)
[課題]
・積極的になりきれてない←発言やワーク中の姿勢
・学んだ内容を組織や社会人生活でどう活かすかまで思考しきれていないときがある - 対策Plan(今後の対策・計画)
・みんなが引いてしまうようなときに出る(研修中も、今後の組織でも)
・思考しながら話す。話しながら思考する。
・相手に気づきを与える。価値を与える会話を心がける。
これから研修を受ける方々へ
自分の課題や弱みをどうすればいいのか分からない人、実際に現場で組織のリーダーとして目標に向けて走っている人におすすめしたいです。研修では多くの新しい気づき・学びがありますが、それらは全て現場に活かすことができる、地に足ついたものであり「研修で学んで終わり」とはなりません。明日から何をすればより良い自分、より良い組織になるのか、考え続けることができる研修でした。
A&PROより
直接言葉を交わしたことこそありませんが、H.Sさんの研修に対する姿勢から人を思いやる温かな心を感じます。他者の意見を尊重できるH.Sさんは、きっと優しい人なのでしょう。
その優しさは大きな魅力ではありますが、同時に臆病さも垣間見えました。何でも受け入れるのは真の優しさではありません。間違っていることは恐れず指摘し、嫌なことはNoと言える強さが必要です。
立場を置き換えて考えてみましょう。気分を悪くさせてしまうかもしれないからと間違いを放って置かれたり、内心では嫌々行動されたりしたらどうでしょうか?
研修でも話があったと思いますが、相手を思いやるからこそ厳しいことを言わなければならない時もあります。それが相手のためであり、まわり回って自分のためにもなるからです。
この研修を経て、ノウハウだけでなく強さや勇気も手に入れたと思います。これからは人にも自分にも優しい選択をして、組織をより良い方向へ導いていってください。
(リーダーズカレッジ:久保井)
田村稔行 早稲田大学 基幹理工学部 情報通信学科