部下から信頼されるリーダーになりたい

今月の研修:リーダーシップパワー理論

人から信頼される人間になりたい、これは誰しもが思うことではないでしょうか。さらにリーダーという立場であれば、部下から信頼される存在でなければならないと誰しもが考えるでしょう。

今回は、研修で学んだ信頼口座、信頼残高という信頼を可視化する方法をもとに、リーダーとして部下に信頼されるには何ができるのかについて、考えていきたいと思います。

信頼口座、信頼残高とは

信頼口座とは、自分と相手との間の信頼関係を銀行口座に見立てた概念上のものであり、相手からどれだけ信頼されているかがこの口座の残高、つまり信頼残高として示されます。自分の行動を振り返ることで、相手に聞くことなく、どれだけ信頼されているかを測ることができます。

信頼を得る行動をしたとき、信頼口座に信頼を預け入れでき、信頼残高にプラスされます。逆に信頼を損ねる行動をしたときは、信頼口座から信頼を引き出すことになり、信頼残高からマイナスされます。

信頼口座は自分がかかわる全ての人との間に開設されます。信頼関係を築きたいならば、信頼残高を確認する必要があり、信頼を多く預け入れ、引き出しを少なくし、積み立てていかなくてはいけません。

部下から信頼されるには

まず、積極的に信頼を預け入れる方法として、約束を自らとりつけ、その約束を守るという方法があります。相手の信頼を得たいならば、同じ行動をするにしても、不言実行は損になります。約束を破った時には相手の信頼を損なうリスクを負うことになりますが、約束をしその通りに行動する有言実行ができれば、積極的に信頼を預け入れることができます。

さらに、部下からの信頼を得る方法として私がおすすめするのは、部下に相談することです。

部下から信頼されたいと思うあまり、完璧な上司でいようとしていませんか?何かあったとしても、自分で何とかすればよいからと、部下に相談しない上司は多いでしょう。うまくいかない様子は部下に見せないようにと、相談しない上司もいるでしょう。しかしそのように行動してしまうと、部下の目には都合の悪いことは隠す上司と映る可能性があります。

相談することで、まずは隠し事をしない上司だと示せます。さらに身勝手に行動する上司でなく、部下の意見を聞くことができる上司だと示すこともでき、信頼を得ることができるでしょう。

ここで注意点があります。部下に頼り切って何でもかんでも相談すればよいというのは間違いです。それでは頼りない上司だと思われ、逆に信頼を損ないかねません。相談するときは、自分がその問題にどう取り組んでいるのか、その上で部下に何を相談したいのか明確に示す必要があります。部下に貴重な時間を割いてもらうことを忘れず、有意義な時間になるよう工夫しましょう。

このように相談することから、組織全体にも良い影響が生まれます。上司から相談された部下は、自分は信頼されているから相談されたと感じます。この信頼に応えようと、自分も何かあったときは上司に相談しようと考えるでしょう。また上司が部下に相談する様子をお手本に、有意義な相談をしたいと工夫するようになるでしょう。さらに、この部下が将来上司の立場になった時、自分も部下に相談するようになるかもしれません。このように、自身が信頼を得るだけでなく、組織に良い循環が生まれるのです。

私の信頼口座の活用法

今回の研修を通して、信頼口座、信頼残高について学び、信頼される上司になる方法について考えてきました。ここで具体例として今後の私の信頼口座の活用法について示したいと思います。

私は今リーダーとして、大学の部活動で部長をしています。しかしコロナ禍もあり部員との関わりが少なく、信頼関係を十分に築けてはいません。信頼口座に預け入れをしてこなかったのです。

ここで今回学んだことを活かしたいと思います。私の今の悩み事として、新入生の勧誘が例年通りにできずにいることがあります。このことについては部長である私が学校と相談すればよいものだと考え、今まで部員に相談してきませんでした。
しかし、今回の研修を通して部下に相談することのメリットについて考えたことから、部員に相談するべきだと思い直しました。まずは、自分が学校と相談していたことや、自分が考えたアイデアを部員に伝え、その上で、どのような勧誘の仕方があるか、学校にどのようなことを提案し相談すればよいかについて、部員とともにアイデアを出し合い考えたいと思います。またこれをきっかけに、信頼口座に積極的に信頼を預け入れ、積み立て、部員に何か不安なことがあったときには相談に乗れるような信頼関係を築きたいです。

これから研修を受ける方々へ

この研修では、信頼を積み立てる方法を学び、さらにメンバーとディスカッションすることで、具体的に使えるレベルまでもっていくことができます。部下との関係はもちろん、上司との関係、同期、仲間との関係、友人、家族との関係など、さまざまな人間関係で応用できるでしょう。

また、リーダーとして人とかかわる上で知っておくべきリーダーシップパワー理論を学ぶこともできます。信頼されるリーダーとなりたい方に、この研修は大きな気づきを与えてくれるでしょう。

研修で学んだこと

  • どんな人に従うか:懲罰・報酬を与える人、人脈がある人、社会的地位がある人、情報を与えてくれる人、人間的魅力がある人、専門性の力を持つ人
  • 自分の欲求の傾向を他者とのコミュニケーションで用いることが多い
  • 相手の欲求を理解し合わせるべき
  • 相手の欲求を知るために今後の期待を話す、過去の話を聞くことができる 
  • 信頼残高:自分がどれだけ信頼されているか相手に聞かずとも自分の行動でわかる
  • 預け入れ=信頼される行動、引き出し=信頼を損ねる行動
  • 積極的に約束をして守ることで、信頼を積み重ねることができる
  • うまくいかないことを相談することも信頼を積み立てられる

この記事の著者/編集者

上野 美叡 日本歯科大学・生命歯学部  

歯科クリニック開業を目指す歯科大学生。
予防歯科の考え方を浸透させ、健康に長生きできる社会づくりをしたい。
学生のうちにできる準備はしたいと考えA&PROに参加。
歯学部生プロジェクトのリーダーを務める。

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この研修の中で誠実という言葉が1つ重要であった研修であったと思います。ただの事実を述べる”正直”とは違い、”誠実”は本来あるべき姿に事象を持っていくことです。リーダーは自分と向き合い、弱さに向き合い、成長していく自分に対しての誠実さはもちろん、チームのメンバー・顧客等々、あらゆる立場の人に対して誠実でなければなりません。

田村稔行 藤原穫 信宗碧 3Picks