権限だけのリーダーは存在しない

今月の研修:報告・連絡・相談

皆さんは所属している組織において少しでも上の立場につきたいと思ったことはあるでしょうか?中には自分の成功のために周囲を犠牲にしてしまう人、いざ上の立場になっても周囲と関係が上手くいかない人もいるでしょう。今回の記事は『上昇志向』と併せて持つべきマインドセットについて紹介していきたいと思います。

『上昇志向』だけでは上手くいかない

上昇志向があることはもちろん悪いことではありません。しかし、上昇することが目的になると上の役職者に求められる要素に応えきれず、信用を失うことになります。さらには自分の持つプロジェクトやメンバーに対して悪影響を及ぶリスクもあります。

それでは実際に活躍できる『上昇志向』を持った人材になるにはどうすれば良いでしょうか?
その答えは『責任・権限・義務』を認識することです。

社会人が知るべき『責任・権限・義務』とは?

仕事をする上で(実は日常生活においてもですが)、『責任・権限・義務』この3つを意識することは重要です。一つ一つの意味は理解できると思いますが

  • 責任
    自分が果たすべき目標・目的
  • 権限
    責任を果たすために必要な要素
  • 義務 
    権限を持つからこそ守らなくてはいけない約束

このように考えられます。

先述した間違った『上昇志向』を持った人は特に権限を欲しがります。もちろんその背景には何らかの目的があるかも知れません。しかし、多くの場合義務というのは意識していません。 

当然のことですが上の立場になればなるほど、責任は重く、権限や義務は多くなっていきます。

リーダーになる前の2つチェック項目

組織の上の立場につきたい、人をまとめる立場になりたいと考える人は以下の2点を意識する必要があります。

  • 役職に伴う責任や義務を理解し、それに向き合い続ける準備はできているか
  • 自分だけでなく、他者に対して責任を持つ覚悟が出来ているか

リーダーは魅力的な立場であり、多くの人に対して責任を負う辛い立場でもあります。しかし、これらの責任や義務と向き合った上で『上昇志向』を持てる人は自分の部下の『上昇志向』にも上手く向き合えるでしょう。

『責任・義務』が抜け落ちたリーダー

現在所属しているキャリア支援団体を例に挙げましょう。私はそこで一つのセクションのリーダーを務めています。リーダーになることで自分の権限も広がり、影響力も強まりました。しかし、一方でその役職や権限に伴う責任や義務に気づけていない自分がいました。

私のセクションは就活生にサービスを提供する上で、イベントを通して企業との接点を作るという責任を負っています。さらに私はリーダーとしてメンバーが社会に出た後に役に立つ経験を得させる責任もありました。

しかし選ばれた当初、数値目標達成のための具体的な獲得戦略立てやメンバーの配属などリーダーがやるべき業務に対して手を抜いていた時期がありました。リーダーが動かなければメンバーは動けません、自分が仕事に対して不誠実に向き合うことで、組織全体に不真面目なムードが出来てしまいました。

今回の研修で『責任・権限・義務』を学び、自分が今までリーダーとしての権限を持て余し、責任や義務に対してなんとかなるだろうと見て見ぬ振りをしていたことに気づきました。一度リーダーになったからには途中で投げ出すことは出来ません。今後は、リーダーとしてまず自分が動かなければいけないということ、立てた目標に対してメンバーを意義づけていくこと守り、就活生に対するサービスの提供やメンバーの成長にこだわりを持って動いていきます。

最後に

役職に伴う責任を理解しそれに伴う権限や義務をしっかり果たすこと。これを持たないと自分だけでなく、組織やメンバーに悪影響を及ぼします。目先の承認欲求に惑わされず、自分がその責務を全うする力があるのかを判断していきましょう。

この記事の著者/編集者

信宗碧 早稲田大学 文学部 美術史コース  リーダーズカレッジ リーダー 

就職活動を通して就職後のキャリアを楽しみにしている学生が少ないことに課題感を覚え、大学生に向けたキャリア支援を行うNPO法人『エンカレッジ』に加入。
納得したキャリア選択のためには視野を広げることや自分の中のバイアスに向き合うことが重要だと考え、学生に考えるきっかけを提供できる企業案件の担当するセクションのリーダーを務める。

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