大きな夢に向かうからこそ、目の前の人を大切にする。

プロフィール

名前:向井 七海(由来:世界の七つの海のような広い心を持つ様に)
大学:早稲田大学 文学部 中東・イスラーム研究コース(パレスチナ問題をはじめとした、中東の歴史/文化/政治に強い関心があります。)
部活:中高バレーボール部(人間性を磨いてもらった6年間)
趣味:純喫茶巡り(無口なマスターを観察するのが好き)、語学(外国人が母国語を聞いた時に、顔がほころぶのを見るのが好き。英語、ドイツ語、アラビア語を勉強中。挨拶程度でロシア語、スペイン語、ポルトガル語、韓国語、タイ語等。)
アルバイト:マクドナルド(まさに多文化共生の現場!)
家族構成:父、母、妹×2、犬、+留学生(AFSという団体から学生を受け入れて共に生活しています。過去に、ブラジル人、パナマ人、タイ人等。)
その他:You are what you eat. 食へのこだわりと早寝早起き(基本的には21:00に寝て、4:30には起きます)。健康大事。

私の経験談

甘くなかったドイツ留学

高校時代、ドイツに10ヶ月間留学していました。ホームステイをしながら現地学校に通うプログラムで、ドイツを選んだ理由は哲学が好きだったことと、食べ物が美味しそうだったことです。そんな私に待ち構えていた障壁は、人間関係の構築でした。

初めの2ヶ月はドイツ語で何を言われても理解できませんでした。授業も、休み時間の会話もわかりません。にこにこ笑ってやり過ごす毎日が苦痛で憂鬱でした。そんな中、あるクラスメイトのひそひそ話が聞こえました。「ドイツに来たならドイツ語を話すべきだし、僕は彼女とは絶対英語で喋らない」と。私はとどめを刺され、塞ぎこんでしまいました。語学さえできればと思い、一人で必死に勉強しましたが、上達しても友人が増えることはありませんでした。

世界で通用するコミュニケーションの鍵は自己開示だった!

その後、留学生向けのキャンプに参加した際に、他国の留学生たちは語学レベルにかかわらず関係を構築しているのを目の当たりにしました。そこで、人間関係がうまくいかない根本の原因を考えようと、自身の経験を振り返ったところ、私にもコミュニケーションを取れている場面がありました。それは、語学力向上のために毎日通っていた、スーパーやアイス屋さんです。ちょっとしたコミュニケーションが積み重なり、気付けば店員さんと仲良くなっていました。学校のことで頭がいっぱいで気づかなかっただけでした。学校での私は、一人で殻に閉じこもり、主張をせずに曖昧な態度をとりながら、相手から歩み寄ってほしいと願っていたのです。

自分の傲慢さに気付き、それからは、明確な意思表示と自己開示を心がけました。すると徐々に友人が増え、帰国間際には友人達を招いてホームパーティを開催するまでに至りました。

ホームパーティの様子。日本食でおもてなし。

人に、自分に、目標に丁寧に向き合う

私はこの経験を通して2つのことを学びました。一つ目は、相手に誠実に向き合うことで、豊かな関係が構築できることです。留学を通して、タイや香港、ボリビア、ドミニカ共和国、スイスなど世界各国の友人ができました。今世界中に本気で語り合える仲間がいるのは、自己を開示し、相手に真摯に向き合えるようになったからだと考えています。二つ目の学びは、目標を毎日実直にクリアしていくことが自身の成長に繋がるということです。他の留学生を見て劣等感に嘆いているだけでは成長しませんでした。これからも適切な目標設定と、丁寧な実行をもって、自分にしか生み出せない価値を作っていきます。

私の夢

大きな夢に向かうからこそ、自分自身から変えていく

私の夢は世界平和です。小学生の時から、たまたま平和で幸せな国に生まれた自分がたまたま幸せを享受する、というのが嫌でした。平和と一口に言っても様々ですが、私は「積極的平和」への強い思いがあります。それは、「戦争がなく、貧困・抑圧・差別など、社会構造に起因する間接的な暴力もない状態」を表します。それらが完全に成された状態をつくるのは容易ではありません。さらに、今後人口増加に伴って食糧不足問題も緊迫度を増すと考えると、さらに達成が難しくなるでしょう。しかし、「社会的弱者」と呼ばれる人たちが制度から取りこぼされず、個性がもっと輝く社会だったらどんなにいいだろうと願ってやみません。現在、ボランティアではなくソーシャルビジネスとして、社会に継続的に価値を生んでいく方法を模索中です。

そして同時に、世界平和を謳うからこそ自分自身が平和な人間になるため、また知恵をもって価値を生める人間であるために、自分を作り上げていきたいと思います。それはちょうど、マイケルジャクソンがMan in the mirror という曲の中で語りかけたように。

If you wanna make the world a better place

Take a look at yourself, and then make a change.

Man in the mirror - Micael Jackson

「世界をより良くするために、鏡の中の自分から変えていこう」

この記事の著者/編集者

向井七海 早稲田大学 文学部  

小学生の頃からずっと世界平和を目指しています。平和を考える中で哲学に惹かれ、高校時代ドイツに留学。そこでシリア難民に出会ったことをきっかけに、大学では中東・イスラーム研究コースに所属。多文化共生や日本語教育を学びながら、大小問わず「平和をつくりだす」ことを目指して活動しています。

最新記事・ニュース

more

「メラビアンの法則」や「真実の瞬間」と向合い、各メンバー自身がブランド形成の重要要素であることを自覚していきます。 「目配り」「気配り」「心配り」の各段階を理解し、「マナー」「サービス」「ホスピタリティ」「おもてなし」の違いについて研究。 「マニュアル」「サービス」を理解・実践するのは当然。 「ホスピタリティ」「おもてなし」を顧客・メンバーに提供したいリーダーのための研修です。

島元 和輝 荒 諒理 川瀬 響 3Picks

行き過ぎた完璧主義は仕事を停滞させるだけでなく、自分自身を苦しませてしまいます。本記事ではプロジェクトマネジメントを題材に、自分の良さをかき消さず、最大限発揮する仕事への取り組み方を考えます。完璧主義で悩んだことのある皆さんに是非ご覧になって欲しい記事です。

大庭彩 左貫菜々子 藤井裕己 谷 風花 4Picks

プロジェクトマネジメントを機能させる土台となるのが『理念のマネジメント』 プロのリーダーは、「権威のマネジメント」を避け、「理念のマネジメント」を構築し、維持し続ける。 「好き・嫌い」や「多数決」ではなく、説得力ある提案を互いに尊重する文化を構築したいリーダーのための研修です。

荒 諒理 木藤 大和 島元 和輝 川瀬 響 4Picks

復習回数を闇雲に増やしたり、ノートいっぱいに何度も書かせる記憶法は、社会に出てから通用しない。 多忙なリーダーは、重要事項を一発で覚える。 たとえそれができなくても、復習回数を最小限にし、効果的・効率的に記憶することが大切。

「やばい、キャパオーバーしていて仕事を回しきれていない・・・。」成果を生み出すためにリーダーを務め、多くの責任を引き受けたのはいいものの、こうした悩みを抱く方は少なくないと思います。本記事は、リーダーの方の中でも、「仕事を回しきれていない。」と実感している方、経験した方、キャパオーバー対策したい方に届けていくことを想定して進めていきます。キャパオーバーは解決できます!

そもそもプロジェクトとは何か。それを知ることによって、あなたが現在取り組んでいる活動をもっと豊かにすることができるはずです。プロジェクトの基本を学び、そのプロセスについて考えてみましょう。

大庭彩 上野美叡 2Picks

タスクには明確に優先順位が存在し、正しい優先順位でタスクに向き合うことが締め切りへの余裕につながります。緊急度と重要度のマトリックスを用いて改めてタスクへの優先順位をつけることを意識したいです。

大庭彩 1Picks

皆さんがリーダーを務める組織にはMVVやスローガンと言ったメンバー全員が認識している「共通目標」はありますか? そして、今その「共通目標」を何も見ずに口ずさむことができますか? もし、一度決めたことがある共通目標が形骸化してあまり浸透していない場合は私と同じ苦悩を経験するかもしれません。

大庭彩 1Picks

たとえ意見が対立しても、プロのコンサルタントやコーチは相手を導くことができる。 基礎1~3を通じて、科学的なメカニズムから築き上げた実践型コーチングについて、ロールプレイを中心に活用方法をトレーニングしていきます。 現場の活動と有機的に結びつける知恵と、今後のプロジェクトに活かす行動力。 これらを大切にするリーダーのための研修です。