リーダーとして正しい選択をする心構えと責任を持つ

研修を通じて気付けたこと、今後に役立てられること

準備が出来ている人がリーダーになる

今まで、人気者、頭がいい人、じゃんけんで勝った人、そんな人がリーダーに任命されていた経験はないでしょうか。しかし、リーダーはそのように決められるのではありません。どのように周りを巻き込み、どのように議論を進め、どのような目的に向かって進むのか、その時の自分の役割は何か、こうしたことを事前に準備している人がリーダーになるべきでした。

私がなぜリーダーに推薦されたのか、どうして周りにリーダーの役目を任されたのか。私はこの言葉を聞くまでに理解できていませんでした。沢山の人をジョークで笑わせたり、誰もが惹きつけられるようなカリスマ性は私にはありません。しかし、研修を通して、私は誰よりも入念に準備を重ね、本番までに、自分の最大限の実力が発揮できるよう、何度も何度も確認を怠らない強みを持っており、だからこそリーダーの役目を任されたのだと気づきました。

多数派に迎合しない、本当に正しい方を選ぶこと

昔、天動説と地動説の論争が起きたように、意見は多数派と少数派に割れることが頻繁にあるでしょう。その時、リーダーとして多数に気に入られるような意見に賛成し続けるのが、正しいあり方なのでしょうか。地動説が正しかったように、時に少数派の意見に真理が隠されていることがあります。リーダーとして、多数派の意見、少数派の意見、それぞれに偏見を持たず、本当に正しい方を選ぶ。そうすることで組織がより良い状態にすることが出来るのではないでしょうか。

研修を通じて、私は一つ一つの意見に耳を傾け、本当にそれは正しいのか、正しくないのか、自分の中で判断していく癖をつけていました。今度は普段から、キャリア支援をするNPOでのミーティングの議論の際、実践しています。リーダーとして正しい方向に組織を導く際、正しい方を選択する心構えと責任を持っていきたいです。

深度3で伝えること

どうして指示を出したのに動いてくれないんだろう、指示に従わない相手が悪い。このように考えてしまうことは無いでしょうか。しかし、指示に従わなかったのは本当に相手が悪かったのでしょうか。指示を出した時、相手のモチベーションを確認し、しっかりと意図を伝えられていたでしょうか。もしかしたら、指示の出し方、つまり自分に原因があるのではないでしょうか。

研修を通して、自分がどんなにわかりやすく出したはずの指示も、説明も、実はほとんど相手に伝わっていなかったのだと、悔しく、もどかしい経験をしました。出来ていると思ったはずのことが、いかに未熟だったかに気が付けました。この学びを活かし、相手に何かを伝えるとき、どういった意図があり、そして相手にはどんなモチベーションがあるのかを見極めていく習慣づけをしていきたいです。

研修参加前後での心境の変化、研修講師やA&PROメンバーへのメッセージ

研修参加前、私はリーダーとして、周りの期待以上に頑張りたい、しかし、周りから何を期待されているのかわからない。このようなもどかしい状態が続いていました。しかし研修を通じて、今の私にリーダーとして不足している点が洗い出され、その弱みを克服していくことが出来ました。それぞれのワークにおいて、自分なりの小さな目標を立て、それを一つ一つ達成していく。そうすることで、2日間という短い時間で自分に自信が付き、そしてリーダーとしてのスタートラインに立てました。

私は、今回A&PROに参加した2日間で学んだ、そして身に着けた知識は、A&PROに参加せず、今後何年間とリーダー経験を積んでも身に付かなかったのではないか、と思えました。森口さんの一つ一つの言葉に、気づきがあり、一つ一つのワークにその気づきを実践に移す機会がありました。経験したことのないほど密度濃く、そして急成長できた2日間を提供してくださったメンバー、そして森口さんに、感謝してもしきれません。

これからリーダーシップゼミを受ける人へのメッセージ

この研修を終え、自分が得た新たな気づきや、見つけ出した新たな弱みを一つ一つ克服していき、最後には急成長している、そんな自分と出会えました。私自身、研修参加前、自分の弱みに向き合いたくない、そんな風に考えていました。しかし、研修の中で周りのメンバーに支えられ、刺激し合う環境で、とにかく成長したい、成長した自分に出会いたい、と自分の弱みに向き合うことに、常に前向きな気持ちでいられました。今の自分から少しでも良くなりたい、という成長意欲のある人は、A&PROの研修に参加し、成長してみてください。応援しています。

推薦してくれた方へのメッセージ

推薦してくださった白石さん、私にこのような機会を与えてくださり、本当にありがとうございました。私に成長できるのか、私にリーダーが出来るのか、研修参加前は不安に思っていました。しかし、研修の中で、自分を信頼し、推薦してくれた仲間がいる、という事実が、私の成長意欲を後押ししてくれていました。本当にありがとうございました。

研修を通じて学んだこと

  • 準備が出来ている人がリーダーになる
  • どんな仕事もコミュニケーションで豊かになる
  • リーダーは弱みに向き合う
  • 弱みとは、思い出したくない、傷ついた、傷つけた経験
  • 自分との約束を守ることで自信につながる
  • リーダーは謙虚であること
  • 多数派に迎合しない、本当に正しい方を選ぶこと
  • 不誠実に対する沈黙は、加担していることと同じ
  • 限られた時間で正しく伝えること、正しく理解すること
  • タイムマネジメントを大切に
  • 意図をもって相手から情報を引き出す、相手に情報を伝えるのがコミュニケーション
  • 概念化・構成要素・数値化・基準化・ダブルチェック
  • 深度3で伝えること
  • 単調な仕事を優秀な人は嫌う
  • 受け手の雰囲気がコミュニケーションを成功させる
  • あいさつで、準備が出来ているかどうか判断される
  • 何事も目標設定をしてから始まる
  • SMART+Cで目標を設定する
  • 目標達成だけを評価するのではなく、取り組みや誠実な姿勢も評価する
  • 効果的な目標は集中力を定め、成果を向上させる
  • 目標と目的の違い
  • 努力目標と必達目標
  • 目標はノルマではなく成果を最大にするためのターゲット
  • 正直と誠実は違う
  • 聞き手の意識がコミュニケーションの質を左右する
  • コーチングは、発言ではなく、相手の存在を信じること
  • コミュニケーションマップをもとに、相手を導くこと
  • 未来の苦しい状況を話すことは、空コミットを防ぐ
  • 現実に触れることで強くなる

この記事の著者/編集者

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新着コメント

  • 香山 渉

    2022年09月23日

    伝えると伝わるが違う、ということに対して改めて気づき、それを実践されている城後さんだからこそ、他のリーダーの見本になるべき存在なのだと感じました。毎月の幹部研修においても、この学びを忘れずに実践されているとのことなので、これからも一緒に頑張っていきたいです。

  • 川村杏

    2022年08月05日

    自分自身の弱みに向き合うことに対して、前向きでいることができる。この姿勢を持っていることが、城後さんが信頼されるリーダーである理由なのだと感じました。そして今後はその姿勢を周囲にも見せることによって、周りのメンバーを成長させる存在として活躍してほしいと思います。引き続き応援しています。互いに高め合えるリーダーとして、一緒に頑張っていきましょう。

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