一人ひとりに合わせたサービスを可能にするには?
2023.07.20
今月の研修:サービス理論(基礎2)
今回の研修ではOne To Oneマーケティングについて学び、グループワークでそれぞれメンバーのプロジェクトでの実践方法を具体的に考えました。
記事では、One To Oneマーケティングの活用のひとつであるモジュール化について、私の行っている歯科学生プロジェクトでの実践方法も併せて紹介します。プロジェクトを知る機会となることや、モジュール化の実践方法の具体例として参考になれば嬉しいです。
ちなみに、2年前に同じ研修を受けた時にはプロジェクトのサービス設計の段階でした。歯科学生プロジェクトについてや、One To Oneマーケティングの特徴についてもわかる記事になっているので、ぜひこちらも読んでみてください。(One・To・Oneマーケティングをサービス設計に応用する)
モジュール化とは
まずは、モジュール化がどういうものなのか、説明したいと思います。
研修の際メンバーが挙げてくれた、サブウェイのサンドイッチの話がわかりやすかったので、ここで紹介させてください。
パンの種類と具材の組み合わせで、自分の好みや気分に合わせてカスタマイズできるのが、みなさんご存じのサブウェイのサンドイッチですよね。
この、サンドイッチのパンや具材がモジュールです。モジュール化は、サービス(サンドイッチ)を提供するとき、お客様一人ひとりのために一から毎回サービスを考えるのでなく、モジュール(パンや具材)の組み合わせでカスタマイズを可能にします。
一人ひとりに合わせたサービスの提供をしようとしても、その場で一人ひとりに合わせて毎回サービスを考えていては、時間も労力もかかってしまいます。
サービスをモジュール化して用意しておくことで、その組み合わせにより、一人ひとりに合わせたサービスの提供をすばやく行えるのです。
自身のプロジェクトでの活用方法
今私は、歯科学生向けのキャリア教育セミナーを企画しています。
現役歯科医師を講師にお呼びする、歯科学生の卒業後の進路のきっかけとなるようなセミナーです。
その活動の中で、モジュール化の発想で解決できたことがあったので紹介します。
先日の企画会議で、講師をお願いしている先生から、「この話は専門的で1年生には理解が難しそうだからやめておこうか」という意見がありました。それに対して「そうですね。みんなが興味を持てる内容で考えましょう」とその時は答えていましたが、実はモジュール化の工夫ができることだったのです。
具体的な取り組みとして、セミナーでは伝えるのが難しい専門的な話や、時間の都合でセミナーでは省略してしまった話については、記事にすることをモジュールとして用意しました。
さらに、セミナーの内容や記事の内容についても、毎回1から考えるのではなくモジュールから組み合わせを選択することで、各先生方に合わせて設計できるように考えています。
最近はありがたいことに、多くの歯科医師の先生とお話をする機会を持てています。先生が話したい内容、伝えたい内容をうまくセミナーや記事に落とし込めるように、企画書の段階で内容についてモジュールを用意し、先生の関心がどこにあるのかを聞き出したいです。
また、内容についてモジュールを用意する際に、私たち学生が何を聞きたいかを盛り込むので、学生のニーズから外れることがないという、企画を円滑に進められる利点もあります。
One To Oneマーケティングをスムーズに進行させる武器となるモジュール化。どんどん活用していきたいです。
これから研修を受ける方々へ
研修体験記や研修の記事のコメント欄を読んで、「聞き慣れない難しい言葉が多いな」と思う方もいたかもしれませんね。
しかし研修は、学んだ内容が、実際に世の中ではどのように活用されているのか、自分のプロジェクトではどのように活用できそうか、メンバー同士で具体的なエピソードを共有しながら進めます。
不安になり過ぎずに、でも他のメンバーに自分も何か価値を提供したいと向上心を持って、ぜひ参加してもらいたいと思います。
研修で学んだこと
- One To Oneマーケティングの特徴
1顧客内シェアを広げる
2顧客識別
3カスタマイゼーション
4学習関係
5生涯価値 - 顧客識別の具体的方法
エバンジェリスト
クライアント
カスタマー
新規顧客
潜在顧客 - LTV
- COPQ
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