今ではなく、未来に向けたリーダーシップ

クレド9.最後まで成し遂げる

中途半端な仕事を拒み、期待以上の成果を上げ、信頼を積み重ねます。自己流に固執せず、業務プロセス、報連相、守破離を積極的に取り入れ、堅実・大胆にプロジェクトを成し遂げます。

リーダーの使命とは

リーダーの使命の一つに『組織の責任を負い続ける』ということがあります。これは個人の自責思考と考えは近く、組織を代表するものは組織に対しても他責ではなく、自責ではなくてはいけません。メンバーの成長の責任、組織の成果の責任とリーダーが背負うものをたくさんあります。それでは以下の文で、組織の責任を負い続けるという意味やリーダーが持つべきスタンスをご紹介します。

今回の記事のポイント

  • リーダーの責任は引退すれば終わり、ではない。
  • 今価値あるものだけでなく、これから価値のあるものを見据える
  • 現状が続けばどうなるかという未来を考える機会を定期的に設けること

組織の責任を負うということは?

結論から言えば、リーダーの責任は一度なったらなくなることはありません。時々リーダーの責任は在任中だ、という認識の人がいますが、それは間違いです。(責任をとって辞めるというのもこういった思考ですね。)なぜならリーダを引退しても、組織は残り続けますし、来年のリーダーを任命した責任が発生します。つまり、リーダーは”今”責任を負っているのではなく、”これから”責任を負っていく存在という事なのです。

もちろん現状の課題を解決することも必要です。しかし、リーダーは誰よりも組織の先を見据え行動するべきなのです。なぜならリーダーが最も組織の事を理解できる存在であり、最も責任を持っている存在だからです。

今しか見えていなかった出版団体

リーダーは組織のこれからに責任を持つべきという考え方を表した体験談を紹介します。私が大学時代に所属し、代表を務めた出版団体でのエピソードです。100人近くのメンバーが在籍し、50年近い伝統を持つ団体で制作工程はアナログな部分が多く、この先10年の存続は危ういのではという課題がありました。

もちろんどの代も当時の課題に対する対策は講じてきました。しかし、私はリーダーとしての責任は後輩たちがぶつかる課題を少しでも減らすこと、ひいてはこの先も学生のうちに出版経験を積める貴重な場を残し続けることだと考え、制作のデジタル化に注力してきました。

縦軸は施策の重要度・価値、横軸は時間軸です。
同じ施策でも時間軸が変われば、価値は変わります。

上の図で説明している通り、今やるべきことが必ずしも未来に同じ価値があるとは限りません。出版団体でいえば、アナログな手段の中で試行錯誤を繰り返すのではなく、少し時間がかかってもデジタルというこの先さらに重要になる手段に思い切って切り替える動きも組織の未来を考えれば必要でしょう。

これからの世代のための行動を

それではこのような状況を踏まえ、私が代表の際に意識していたことや実際に行ったことをご紹介します。

  • 現状が続けばどうなるかという未来を考える機会を定期的に設けること
  • 思考のプロセスやナレッジは逐一残しておくこと

スタンスとしては、現状が続けばどうなるかという未来を考える機会を定期的に設けることが挙げられます。
なぜなら、先ほどの述べたように今最善である施策が少し先に最善でなくなるリスクは十二分にあるからです。
例えば先ほどの出版団体はアナログな手法にこだわる一方で、Webを活用した情報発信を行う団体も多数生まれていました。購買数が落ちている現状も踏まえ、この先10年後には需要がなくなっているリスクは容易に想像がつきました。そのためにはリーダーは組織を取り巻く外部の情報を積極的に捉えていかなくてはなりません。

行動としては、思考のプロセスやナレッジは逐一残しておくことが挙げられます。
実は課題を課題として認識することはなかなか工数がかかります。課題発見をするまでのプロセスやなぜこれが課題で解決しなくてはいけないのかは必ず残さなくてはいけません。これは当時の出版団体にはない仕組みでした。皆さんも課題を当たり前と思って認識しているケースはありませんか?前提知識が変われば課題を課題と思わないことも多くあるので、常にプロセスは共有できるようにしておきましょう。

以上2点の思考と行動をご紹介しました。
リーダーが最も組織の情報を持っているため、リスクを最も想定するのもリーダーでなくてはいけません。目の前の現状に必死になっているリーダーは一度立ち止まって先を見据えてみることも必要です。自分が何をするかだけでなく、次に何を残すべきかを考える時間を定期的に作りましょう。

最後に

一生懸命やっている人ほど目の前の問題に必死になってしまうことがあると思います。今回の記事ではリーダーが持つべき長期的な視座感や目的達成のために必要なスタンスをご紹介しました。リーダーは負担が大きく、生半可な気持ちではやっていけません。しかし、自分の行動が組織に関わる多くの人に影響を及ぼせるというのはリーダーだからこそ得られるやりがいなのではないでしょうか?

この記事の著者/編集者

信宗碧 早稲田大学 文学部 美術史コース  リーダーズカレッジ リーダー 

就職活動を通して就職後のキャリアを楽しみにしている学生が少ないことに課題感を覚え、大学生に向けたキャリア支援を行うNPO法人『エンカレッジ』に加入。
納得したキャリア選択のためには視野を広げることや自分の中のバイアスに向き合うことが重要だと考え、学生に考えるきっかけを提供できる企業案件の担当するセクションのリーダーを務める。

現在10人規模のメンバーのマネジメントと支部のブランドイメージ構築に向け、活動しています。

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